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LRTのラッピングを利用した自治体の情報発信

04 03 2018 | Actualités ブログ記事, Angers アンジェ, Concertation 合意形成, Urban Planning まちづくり

  • 日本の方から、よく「トラムのラッピングに、民間広告を載せるかどうか?」というご質問をいただく。LRTを導入したフランスの28の都市では、民間広告を導入して自治体の歳入とする(ニース)、或は公的性格を持つ文化・スポーツイベントの告知に利用する(ストラスブール)など、ラッピングの使用用途は様々だ。
  • アンジェ市では、民間の広告を載せることはなく、自治体関連の情報の広告塔として、ラッピングはもっぱら使われている。思わず目を惹かれる、はっとするようなラッピングも多い。https://www.fujii.fr/?p=4810&lang=ja
まちの中心広場の表情も、3月からの新しい景観にお化粧直し。プレイスメイキング。

まちの中心広場の表情も、3月からの新しい景観にお化粧直し。プレイスメイキング。

  • 今回のラッピングは都市交通計画と住宅供給政策の実績を、分かりやすいイメージと簡単な数字で市民にアッピールしている。
毎日、LRTとバスは4万KM走行しています。地球一週分にあたります。というメッセージ

毎日、LRTとバスは4万KM走行しています。地球一週分にあたります。       というメッセージ

39925人の大学生がおり(都市人口は15万人、都市圏共同体で28万人)、2つの総合大学と18の高等教育機関(短大及び専門学校)があります。

39925人の大学生が住んでおり(都市人口は15万人、都市圏共同体で28万人)、2つの総合大学と18の高等教育機関(短大及び専門学校)があります。(大学は市の管轄ではないので、ここではそれだけの若者が、公共交通を利用することができるというメッセージだろう)

毎年600万ユーロ(約8億円)の予算で、自治体も住宅の建設、リノベーションを行っています。(アンジェ市の2015年度予算、約350億円)

毎年600万ユーロ(約8億円)の予算で、自治体も住宅の建設、リノベーションを行っています。(アンジェ市の2015年度予算、約350億円)

2014年から毎年、1000万ユーロ(約13億5千円)の予算で、学校の建設、リノベーション、増築にあたっています。(フランスでは自治体が、幼稚園と小学校の管轄にあたる。ここでの学校には、県の管轄下にある中学校や、州政府の管轄下にある高校は含まれない)

2014年から毎年、1000万ユーロ(約13億5千円)の予算で、学校の建設、リノベーション、増築にあたっています。(フランスでは自治体が、幼稚園と小学校の管轄にあたる。ここでの学校には、県の管轄下にある中学校や、州政府の管轄下にある高校は含まれない)(2014年は新しい市長が当選した年)

  • 多分日本人的な感覚からみれば、ここまで役所の数字を簡素化しては発信するのは抵抗があるかもしれないが、まちを歩く人が瞬時に読める短いキーワードを駆使しており、メッセージ伝達性は高い。これからLRTを導入する宇都宮市も、西側を走るLRTが完成した折には、ラッピングを利用して、西側LRT効果の情報を開示して、新しい駅前東側のLRT計画の広告塔に使えることを考えても楽しい。
そして、春の訪れを待つ広場。今年の2月は、欧州、どこも寒かった。

そして、春の訪れを待つ広場。今年の2月は、欧州、どこも寒かった。

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