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  • 日本人に改札無し、信用乗車は馴染むだろうか?

おなじみのトラムの洒落た電停。駅周辺の地図、トラム路線図、切符販売機、広告パネルと並び、行楽地のせいか、広告内容も山歩きウエアのLafuma.ニースから車で1時間も北に走れば絶景地のハイキングコースや国定公園がある。

やってきたトラムは窓全面を商品券の広告パネルとして派手に利用。案外合理的なフランス人は、クリスマスやお誕生日のプレゼントは、モノをもらうよりは、好きなものを買える本屋やデパートの商品券を好む人が多い。しかしすごい広告戦略。

朝早くから人が多い。9時。

お昼の12時くらいになると、もう日本の首都圏の出勤時メトロ並みの混雑で、乗り降りにも一苦労するくらい。

車両の中の路線図は、観光客にも非常に分かりやすい。

赤いシグナルが出たら、「切符をチケットキャンセラーに投入する方向を間違えたのですよ」、というお知らせパネル。

もし、車掌が来て(フランスではコントローラー・つまり「コントロールする人」とはっきりと呼ぶ)、「貴方がチケットを持っていたとしても、チケットキャンセラー機に、ガチャンと改札していなかったら、30.50ユーロの罰金、チケットを全く持っていない場合には46ユーロもの罰金です」。そういうことをきちんと車両内でアッピールしています。

改札の無い信用乗車は、公共交通利用促進の大きな課題の一つ。日本は軌道運輸規則第8条で罰金は3倍までと決まっているそうだ。それに、日本は契約社会ではないから、こういったシステムは馴染まないという人もいる。ちなみにストラスブール市の交通局に聞くと、無賃乗車率は15%。これを高いとみるか、案外低いとみるか・・・

しかし、改札をなくして、車両の両横に開いた複数のドアから乗り降りして、電停での停止時間を短縮することは、トラム運行の定時性を測るために欠かせない要素となっている。欧州ではもともと長距離輸送の鉄道でも改札が無いので、トラムのこのシステムが特に問題になったことはない。

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