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  • 静岡市パネルディスカッションで考えたこと・続き

http://www.city.shizuoka.jp/000133897.pdf

シンポジウムご参加者への交通意識アンケート集計がでました!

3)魅力のある交通システムについて

  1. ストラスブールではLRTが通って、まちのイメージがクロからしろに代わったと今でも語られるくらい、都市の魅力が向上しました。決して乗りものに興味があるわけではない方でも、やはりあのトラムを見ると乗ってみたい、と思ったわけです。

そして、これはフランスのどの都市の統計にも出ていますが、公共交通だけで移動しやすくなるので、トラムが導入されるとバスなどの利用者も増えるのです。公共交通全体の活性化という効果を期待できます。 

また、今まで都心に外出が難しかった高齢者、車を持たない家族連れ、学生さんなど、あらゆるプロフィールを持った市民が都心に集まってくるようになり、それらの多くの人の動きにつれて、街中の商店構成も変わってきました。

駐車料金を気にしないで、街中をぶらぶらと歩ける、というのは、皆さんが想像している以上の大きな心理的効果があります。大道芸人や本の骨董市などのイベントがストラスブール市では多いのですが、そういう何気ない、自分の日常とは異なる文化との交流が活性化し、また町全体が異質なものを受け入れることによって大らかなまちの雰囲気や寛容な文化が育っていきます。

そして私は、ストラスブール市民が「かっこういいまち」に住んでいるんだ、という嬉しい誇りを持っていることをすごく感じてきました。このまちは、対独戦線への兵士の出発場でもあり、暗いイメージがあった都市であったにもかかわらずです。

静岡はストラスブールと違って、出発点から恵まれています。富士山とお茶畑、誰もが美しい地域だというイメージをすでの持っています。静鉄電車は本数も多いし、全線乗っても20分なので、ローカル私鉄というよりはもうすでにLRT路線のイメージの、利用しやすさにぴったりだと思います。もともと強力な観光要素に恵まれたこの地域に、さらにエコな、それでいて輸送手段として適したトラムを導入されれば、大きな観光集客効果をもたらすと確信しています。

この点に関しては、静鉄の酒井社長からLRT云々の話ではなく、「まず静岡市をどんなまちにしたいのか」という問いかけがあってしかるべきで、その上で「LRTが必要、最適」と民意の合意の上決定されるのであれば、一事業者として、そして一市民として当然連携した動きを取りたい、とのご発言があった。

静岡のお茶畑・畑の上の扇風機は早朝の霜を防ぐため

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