ページを選択

the rights for the mobility

  • 6月21日、台風の大雨の中、大阪豊中市のまちづくりフォーラムにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

地域のまちづくりに 携わっている方々と、生活環境や都市計画についての欧州と日本の価値観、文化の相違論にいたるまで、幅広い社会学的な議論が質問タイムで続きました。また、都市デザインのご専門家からは都市照明について、滋賀県からお越しいただいた議員さんからはやはり合意形成についての御質問などがあり、交通手段としてのみトラムをとらえているのではなく、まちづくりのツールとしての観点からのお話が主でした。交通都市信号などのお話がなくて、理科系出身でない私は安心しました・・・

  • NPO法人神戸デザイン協会会長 神戸一生氏からのコメントをご紹介させていただきます。

「トラム(LRT)を活かしたストラスブールのまちづくりに学ぶ」

今日、豊中まちづくり・フォーラムに行ってきました。 テーマはエコで元気な地方都市・ストラスプールに学ぶ~トラムとまちづくり~講師は長年フランスに滞在しフランス政府公認教育講師を勤められて、現在は沖縄を拠点に日本各地でフランスのまちづくりを伝導されているブァンソン藤井由実氏です。 30年も前から車を都心から排除し、環境に優しい人間中心の街づくりの証としてトラム(LPT)を街中に走らせている。その結果、人々は街に集まるようになり、商店街も元気になり、そして何にも増して街が美しくなった。 省エネ、高齢化社会、中心市街地活性化など、日本があわてて対処していることを、フランスは将来を見越して取り組んできたことが今になって花開き始めた印象です。 話によるとその発意は市会議員さんだということだ。 やはり政治家は将来を見越し、今何をすべきかを決め、行政に反映することが求められている。政治家のリーダーシップがまちを変える。 質問の中で多分大阪市関係者だと思うが、御堂筋にLRTを走らせると宣言していた。私も負けずに講師の藤井さんに、神戸でLRTを計画しているので是非神戸に来て下さいとお願いしました。

自転車で世界中を回るエコロジスト・松本英揮氏もお話されました

    • 市民まちづくり研究所 松本 誠氏からのお便りをご紹介させていただきます。

「ご著書も拝見し、何としても「交通政策から始まるヨーロッパの環境都市づくり」をこの目で確かめたいと感じています。日本の現実は、こうした流れとはまるで無縁の「時代錯誤のまちづくり」が各地でまかり通っている状況で、それを止める運動に奔走している状態ですが、昨日伺ったようなストラスブールのような「現実のまちづくり」をきちんと紹介することが何よりの教科書になるかと思います。ご著書の紹介と読書会での活用なども考えながら、昨日のお話を生かしていきたいと思っています。」

  • ここで現役の京都大学院生、中務貴之さんのご意見を。

「昨日は素敵な講演、ありがとうございました。以前とは違った視点で知ることができ、自分の関心があったこと以外の知識も深まって良かったです。学生の間に是非もう一度行ってみたいと思いました。LRTを推進しようとしている人はやはりご年配の方が多いのですね。もっと若い力が必要なんだ、と感じました。どんどんトラムに関する夢がふくらむ一方で、具体的に導入に向けて動いていてもなかなか実行されないのは何でだろう、日本とフランスの価値観の違いなのかな…、なんて昨日の講演を聞いていてつくづく思っていました。など、いろいろ考えてしまう部分があったので、是非またお話聞けたらな、と思います。」