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5月12日の枚方市での講演にご出席いただいた滋賀県議会議員・井阪尚司氏が、早速ブログにコメントを発信してくださいました。2012年5月12日

(滋賀県議会議員・井阪尚司氏のブログより :http://isaka-naoshi.net/?p=1314 引用)

枚方市で開かれたLRT推進員会に参加し、藤井由実氏による「トラムを活かしたストラスブールのまちづくり」の講演を聞きました。
フランス第一のエコシティにも選ばれているストラスブールの人口は26万4千人で、ストラスブールを中心とする郊外の28市町村で構成される「広域自治体連合CUS」の人口は47万5千人となっています。人口が毎年1%増加しており、5万人以上の学生を擁する大学都市でもあり、市の経済圏の雇用も過去17年間に8.8%増加しているとのことです。
ストラスブール市の交通の主力は、LRT(次世代型路面電車)と呼ばれるトラムです。トラムの路線全長は53kmあり、75の駅があります。トラム導入のメリットとして、環境要素、経済効果、街の景観美の再整備、交通事故の減少などが挙げられています。このトラムを積極的に導入したストラスブール市の成功の理由は、①大型輸送が可能な45mの長さのバリアフリー車両を持つトラムで、乗り降りのアクセスが大変簡単、乗り心地の良さと精錬されたデザイン。②学割、シニア料金あんど、利用者の社会的立場を考慮して細かく配慮、設定された料金体系。③8つのトラム駅に設置されたパークアンドライド。④監視ビデオの設置、警備員の配置などの施策を通して、乗客の安全性を向上させたこと。によると言われています。
さらに、トラムのコストは25億円/kmもかかると言われているにもかかわらずこの交通手段が発達した理由は、「国民は、早くて安全に移動できる権利=交通権」が憲法で保障されているからだといわれています。そのために交通税が掛けられ、自治体の独自課税財源となっています。地方団体が財政自主権を持つフランスと、規制が厳しい日本とでは大きく違うところです。地方の時代と言われる日本、発想の転換が必要です。