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  • さて、ニース市では現在400台のバスが運行し(そのうち96台がNatural Gaz)、300の駅がある。(広域自治体連合人口55万に対して・ただしこの人口の3分の2がニース市内に居住)。ニース市ではバス専用軌道化は10年ほど前から実施されているが、今年の秋から開始されるトラム第二路線工事にさきがけて、LRT路線をバスの専用軌道として利用している。ニースのLRT第2路線・11.3Km (東部の人口過密地域の3.2Kmは地下路線。 駅数20のうち4駅が地下となる。東部のグリーン線は現在の運行路線)

自転車専用道路でお見せした写真の「イギリス人の散歩道」(かつてイギリスからの避寒客が多かったため)にはトラムを走らせず、散歩道と並行して北側に走る1本道路が、LRT路線に決定した。海辺の観光ルート(海ー道路ーホテルという配置)でLRTを走らせるか、内陸の商店街や住居が並ぶ道路上にLRTを走らせるか、かなりの議論があったそうだが、利用客が最も多く見込まれる内陸側の道路になった。そしてそのトラム路線を現在バスの専用路線として利用している

とにかくバス路線に一般乗用車が侵入して来ないように、徹底した「仕切り化」を行っている。

特に停留所では障害物まで設けている。そしてすべてのバスはバリアフリーで、バスの車体が高い場合は、停留所の高さを調整していた。

ニース市でも日本の多くの自治体と同じようにオンザデマンドのコミュニティーバスが運行されており、その利用法はかなり画期的だ(と思う)。なぜなら、一般の公共交通用の定期券(バス・トラム共用)や切符で利用できるから。

仕組みはいたって簡単。出発の1時間前に電話して(月から金まで・7時から19時45分)予約する。電話代も無料というサービス。対象は8ゾーンに分かれており、あらかじめ自分が乗降したい場所と時間を伝えると利用ができるというシステムで、都心から離れた郊外の自治体(村)への移動も可能。地図を見ていると、病院と自宅を移動するようなタイプのコミュニティーバスではなく、むしろ定期路線サービスが悪い郊外部ゾーンをカバーする目的もあるようだ。(続く)

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