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ストラスブールのクリスマス

29 12 2013 | Actualités ブログ記事, LRT, Strasbourg ストラスブール, Tramway-路面電車

  • ストラスブール市の観光誘致策として、クリスマスマーケットの伝統が活かされたことは、拙著「ストラスブールのまちづくり」でも述べたし、講演でも良く紹介しています。クリスマス関連商品を並べる屋台は、中世からライン河をはさんだ村落で存在したが、ストラスブール市では10年ほど以前から「トラムに乗ってマルシェ【フランス語の市場】に行こう」の観光キャンペーンを打ってきた。かつては冬場はホテルの稼働率が50%を切っていたが、2009年度にはクリスマスマーケットが開催されている11月第4週からの1ヶ月の間の観光客数が200万人を突破した。人口27万の都市には大きな数字だ。12月はストラスブール市から40Km離れたコルマール市のホテルまで超満員になるくらいの人気イベントになった。(写真下・まちの中心にあるクレベール広場にある「もみの木」(Sapin de Noel/正確には杉の木)販売コーナー・フランスの家庭で飾るクリスマスツリー用の本物の木を並べている。これをかついでトラムで移動するか、或いは広場の地下にある駐車場の車まで運ぶ。それにしても、あいかわらずトラムと人、店舗スペースとの至近距離に驚く)今ではトラムの車窓に堂々と「ストラスブール・クリスマスの聖都」とまでアッピールしている。(写真下・おなじみの「座ると膝まであるトラムの車窓」)1994年からまちの中心クレバー広場に飾っている高さ30mの樅の木は、ストラスブール市の南にひかえるボージュ山脈から運んでいる。この木だけでも2000万円以上のコストがかかっており、これに加えてデコレーションやまちのイリュミネーション、催しイベント等の費用も自治体が負担している。
  • イリュミネーションには2009年の数字で自治体は3000万円かけているが、同じくらいの投資を各店舗が行っているという数字もあり、年々ライトアップが華やかになり、まち全体のクリスマスの雰囲気を高め、観光客は寒さを気にすることも少ない?仕組みになっている。もちろんスパイスやオレンジを入れたホット赤ワインはマルシェに欠かせない。)           (写真上・大聖堂をバックにした通りのライトアップ)(写真上と下・各店舗が個々に行うライトアップも目を見張る。そしてどこも連日大変な人出だ)
  • そして、ここまでトラムとまちのライトアップ効果が相乗効果を出すと、思わず誰でも見惚れます。 クレベール広場の樅の木も1月に入ると撤去され、観光客が少なくなると、冬のバーゲンセールが始まり、マルシェの間は余りにも人が多いので中心街にでかけることを控えていた地元の人たちが町に戻り、いつもの街の風景が見られるようになります。今年もあと2日を残すのみとなりました。本年中、ブログの記事を読んでいただいたり、お便り、コメント等を頂きましてありがとうございました。 それでは皆さん、良いお年をお迎えください。

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