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  • 前回に紹介したフランス西海岸都市ブレストの南部、BRTが走っているロリヨンの北東部に野生鳥類保護区域に指定されているBRIERE国立公園がある。地域全体が沼地で、中でも海水を含んでいる拠点では有名なゲランドの塩も精製されている。http://en.ot-guerande.fr/

DSC04927この地方にはわらぶき屋根の田舎屋が、観光目的もあり比較的良好な状態で保たれた村が残っている。沼地に茂っているすすきに良く似たわらを干している風景も見られる。DSC04930
DSC04933中にはB&Bとして住まいの一部を提供している家もある。

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突然そんなのどかな風景が広がる村に向う道で、仮装した人たちに出会った。3月はフランスのコミューン(最小の行政単位。フランスには市長村の区別はない)で『カーニバル』が開催される。DSC04950元来『カーニバル』はキリスト教の習慣で40日間の断食に入る直前に行われるお祭りで、この時ばかりはお肉や砂糖、乳製品をふんだんに食べることができた。そういえばカーニバルは『謝肉際』とも訳される。今では断食を実行する信者も少なくなったが、お祭りだけは残った。地域のNPOや町内会のような単位ではりぼての装飾を施したトロリーをゆっくりと走らせながら(ここブルターニュ地方ではすべてのトロリーは農家のトラクターが索引していた)、周辺で仮装した村民がパレードする。有名なニースのカーニバルなども基本的には同じ形を取っている。

DSC04983出会ったカーニバルも人口4000人に満たない小さな村が主催しているが、トロリーごとにテーマを決めて、老若男女が思い思いの姿に変装してとにかく楽しんでいる様子が伺えた。

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  • トロリーが通過する道路わきには、びっしりと村の人々がまだ寒い気温も意に介せずに並んでいる。日本で人口4000人の村にこれだけの若い年代や子供たちが集まる風景は多分珍しいだろう。シーズンオフでもあり殆ど観光客は少なく、人々のたたずまいから周辺のやはり小さなコミューンに住む人たちが観客であることが分かる。午後3時30分から出動したトロリーは約15台。それぞれのトロリーには30から50人の参加仮装した参加者がいた。空模様も怪しくなり、雨が降り出したからも村民はパレードを楽しんでいた。こんな小さな自治体でも村人のための村人たちが楽しむイベントを企画している。

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活躍する農業用トラクター。ちなみにフランスでは農業従事者がデモを行う際にも、トラクターを国道や高速道路に出動させ、交通をブロックして世論の関心を惹く。

活躍する農業用トラクター。ちなみにフランスでは農業従事者がデモを行う際にも、トラクターを国道や高速道路に出動させ、交通を遮断して世論の関心を惹く風景がよくメディアで報じられる。

 

 

 

 

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