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ドライジーネで未完成LRT路線仮体験

23 09 2016 | Actualités ブログ記事, LRT, Strasbourg ストラスブール

[:ja]

  • この週末に、ドイツへのLRT延長D路線にドライジーネで、一般市民が未完成路線上を走るというイベントが開催される。

以下写真はアラン・フォンタネル氏のフェイスブックより

FB Alain Fontanel

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  • 聞きなれない言葉DRAISINEは、「鉄道路線点検、資材運搬用の軌道モーターカー」。土曜日と日曜日、10時から18時まで下地図のBRIAND駅から出発して、③番と④番の間でUターンで運行させる。②と③の間のCOOP駅での下車も可能とのこと。週末にはハンバーガーショップなども出店し、ドイツへの沿線プロジェクトを説明する拠点なども設けられる。2017年4月22日に開通!!と発表された延長路線のプロモーションだ。
FB Alain Fontanel

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  • このニュースは、ストラスブール市(人口27万人)の筆頭副市長であるアラン・フォンタネル氏が自らのフェイスブックに掲載したもので、ストラスブールの地元誌も取り上げている。フランスの副市長は行政スタッフではなく、市長が議員の中から任命する地域の政治家のポストで、フォンタネル氏はLRT工事などの政策主体である広域自治体連合(人口48万人)のユーロストラスブール議会の副議長でもある。
  • またユーロストラスブールの政策を受けて、実際に交通政策の執行(建設や運送業務)にあたる事業主体は第三セクターのストラスブール交通公社CTSで、フォンタネル氏が理事会の会長を努めている。1500人余りの従業員を要するCTSは経済混合会社でユーロメトロポールが出資を行い、都市交通の運営コストの6割以上を補助金の形(交通税からの歳入や運営補填金)で行政が支援している。正に市民の税金で運営する市民のための地域公共交通だ。運賃も「社会運賃」とよばれ非常に低廉に設定している。だから副市長自らがこのように熱心にイベント広報に努めるのも当然といえば、当然だ。行政が運営する地域交通は、こうした行政が行う細かい配慮を伴った広い意味での広報活動を通じて、市民の理解を得てゆくわけだ。
FB alain Fontanel

FB Alain Fontanel

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  • 先週だったら、試乗できたのに・・・と残念。上の写真は②番の橋梁を前にした区域から撮られているが周囲のマンション建設の様子も良くわかる。

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  • 余談だが、筆頭副市長としてのフォンタネル氏が若いことに驚かれる方もいるだろう。フランスの高級官僚や政治家を育成する最高峰の大学院大学ENAを卒業した【一年に125人しか入学できない】ストラスブール出身で、こういった人材が必ずしもパリに行かず、地元で活躍を続けることも地方創生の一つの大切な要素であろう。

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