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Lonely Planetが「世界で今最もトレンドな都市No1」に選んだボルドー市

26 05 2017 | Actualités ブログ記事, Bordeaux ボルドー, LRT, Walk zone 歩行対策

  • 2016年度Lonely Planet誌(「地球の歩き方」のような旅行ガイドブック。世界中でポピュラー)が、「世界で今最もトレンドな都市No1」 に選んだボルドー市。晩秋と若葉が映える春にボルドーの表情を見る機会を得たので、紹介したい。
  • ボルドーといえば、ワインを想う。市街地にあるショッピングセンター前の電停付近の軌道の間に、葡萄が植えられていた。

    ボルドーといえば、ワイン。市街地にあるショッピングセンター前の電停付近の軌道の間に、葡萄が植えられていた!これは他の都市でも見たことがない

    • ボルドー市は、第二次世界大戦後、中心街の人口が5万人減少、1996年には市街地の空き家も15000戸に達し、特に旧都心がその3分の1を占めていた。交通渋滞を解消し都心活性化のために、長年地下鉄導入が検討されていたが、アラン・ジュペ氏が1995年に市長に就任してから、同氏が中心となり、LRT計画を中心とするボルドーの都心景観を一新する計画を推進してきた。ジュペ氏は1995年から2004年の間と、2014年から市長を勤めている。
川岸に近いカンコーンス(Quinconces)広場の緑の中を走るLRT. 大規模なフリーマーケットが開催される。

川岸に近いカンコーンス(Quinconces)広場の緑の中を走るLRT. 大規模なフリーマーケットが開催される広場。ただし冬は落葉して随分と景観が変わる。

  • LRTは2003年に開通し、今では 電停数111 . 現在路線全長58.9Km。 2018年には77Kmまで延長予定。年間7500万トリップ(20から30万トリップ/1日)があり、リヨンに次いで、ストラスブール、ナントと並びもっともLRT利用率が高い地方都市で、郊外までLRT路線が延びているのが特徴である。ちなみに、ストラスブールやナントと同じく、ボルドーも人口24万人の中小都市で、周辺の28の自治体とボルドー広域自治体連合(ボルドーメトロポール)を構成しており、その年間予算は1380億円。
大劇場があるGrand Theatre広場を走る。ここから路線は歩行者専用空間を走行する

大劇場があるGrand Théâtre広場から南への路線は、市内のトランジットモール空間(歩行者と公共交通軌道のみの道路空間)を走行する

ボルドー広域自治体連合のLRT路線図

ボルドー広域自治体連合のLRT路線図

  • また、ボルドー市はLRT導入とともに、中心市街地の道路再編成、歩行者専用空間と自転車専用道路(700Km)の導入、大気汚染で真っ黒になった数々の歴史建造物の美化作業等を通して、潜在的に高かった歴史ある都市の価値を高めた。
  • カトリーヌ教会前の路線は、道路幅が狭いのでLRT軌道と歩行空間のみ。晩秋の景観も美しい旧市街。

    聖カトリーヌ教会前の路線がある道路では、LRT軌道と建物との間の幅が狭いが歩行者は通行できる。架線がなく、晩秋の景観も美しい旧市街。

ボルドー駅前。バスとトラムが中央駅前から発車。大変分かりやすい。ここから都心までLLRT,バスで約15分。ちなみにタクシーにも乗ってみたが、クルマ迂回策のため、所要時間が変わらなかった。

ボルドー中央駅前(写真の左)から発車するバスとトラム。大変分かりやすい。ここから都心までLRT, 或いはバスで約15分。ちなみにタクシーにも乗ってみたが、クルマ迂回策のため、所要時間が変わらなかった。

  • バスは401台、駅数3277、走行距離2720万Km、身障者用Mobibus は年間9万トリップ利用されている。 都市交通の運営はフランスの他の都市と同じで上下分離方式(公設民営)で設立された、都市交通運営を担当する第三セクター、Kéolis Bordeaux Métropoleが請け負っており、従業員が2400名もいる(典拠・メトロポール・ボルドーHP)(続く)。
  • ボルドーのバス

    ボルドーのバス。普通の路線バスが連節タイプ、バリアフリー車輌。TBMは「ボルドーメトロポール交通」の略字

     

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