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都市のプロモーション・パリのオリンピック誘致活動

15 07 2017 | Actualités ブログ記事, Paris パリ, Walk zone 歩行対策

  • 2020年の東京オリンピックの次を狙うパリ市。強敵はロサンジェルス(しかし、結局パリが2024、ロサンジェルスが2028で決まりそうだ)。パリ市はこの夏、思い切った都市プロモーションを行った。(この記事の写真は、テレビ・フランス2のスクリーン画面の写真です)
アンバリッド(ナポレオンのお墓がある、廃兵院)を正面にして、アレキサンダー3世橋には日後が一杯

アンバリッド(ナポレオンのお墓がある廃兵院)を正面にして、アレキサンダー大王橋には人が一杯

橋には飛び込み台が設けられ、選手がセーヌ河への飛び込みを披露した

橋には飛び込み台が設けられ、選手がセーヌ河への飛び込みを披露した

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  • パリ市長・イダルゴ氏は、「近い将来、必ずセーヌ川は一般市民が泳げるくらい水が綺麗になる」と、テレビで宣言。現在パリ市内では、公共交通利用や自転車移動推進策やセーヌ河畔の自動車道路の歩行者空間への転用を初めとする、様々な自動車迂回、自動車利用を減らす措置などが推進されている。すべて、この市長の「パリによりよい環境を求める」信念と政策からきている。https://www.fujii.fr/?p=4893&lang=ja
パリ市長。イダルゴ氏

パリ市長・イダルゴ氏

現職の大統領が、クルマ椅子テニスに挑戦。

現職の大統領が、クルマ椅子テニスに挑戦。

この日のイベントは、パリ・オリンピック2024と書いた巨大なメッセージ・カーペットをアレキサンダー大王橋にかけた。

この日のイベントは、パリ・オリンピック2024と書いた巨大なメッセージ・カーペットをアレキサンダー大王橋にかけた。

20170624_204659しかし、3.3Kmのパリ右岸の元自動車道路の歩行者空間への転用へは、パリ警察庁(フランスの道路は、国が管轄する高速道路以外は、地方公共団体の管轄下に置かれたが、パリだけは例外的に、道路管轄は内務省に属するPréfet de Policeに権限がある)の許認可が得られたが、「2年間」と今のところ条件付きだ。イダルゴ市長は、「たった3.3Kmの道路の歩行者空間転用が、これほど話題になるとは驚きだ」とフランスのルモンド誌への7月2日のインタビューで発言しているが、やはり根強い反対意見もあるのも事実だ。しかし、市長は7月4日パリ市議会に、民間からや公的資金を募る「緑の基金 Fonds Vert」創設に関する条例を提出する。2020年までに地球温暖化ガス排出量25%削減、2075年までには75%削減という大きな目標達成のために、公共交通、住居のエネルギー状況などの「環境改善」への措置導入のさらなる加速を目的としている。

たとえば、フランスの地方から大量にパリ観光に訪れる高齢者や児童を乗せたバス。こういった運送会社は小規模で、環境にやさしい新しいバス買い替えへの資金が足りない。それを援助する。或いは、電子チップとスマートフォンを利用して、空きスペースがある駐車場をすみやかに探知できる技術を開発するスタートアップ企業を援助する、など具体的対応への「緑の資金」を市長は考えている。今後の動きに興味が持たれる。

  • しかし、それにしても今年のエッフェル塔の7月14日夜11時からの花火も圧倒的だった。テーマは五輪。

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  • パリ市役所の発表によると35分間続く花火の費用は75万ユーロ(約9400万円)!このうち花火そのものには35万ユーロ。それ以外は保安要員や会場準備の費用。今年で5回目になる、エッフェル塔の足元で行われる野外クラシックコンサートも海外に中継され、派手にそして無事に終わった。コンサート終了と花火開始の前には、昨年度のニース市でのテロ犠牲者への黙祷1分間があったが、それでもテロに対して万全の体勢を整えながら、自粛せずに大型イベントを実施している。それはフランスではテロに対して萎縮しないことが、社会全体の答えだと考えられているからだ。
  • パリ中が美しく照明されている

    コンサート開始前にもパリ市長がテレビで登場する。首長の存在感は大きい。

    エッフェル塔そのものにも照明をあて、花火はエッフェル塔そのものからと、塔の背後から打ち上げられる。音楽を伴う巨大なプロジェクトマッピング。

    エッフェル塔にも照明を施し、花火はエッフェル塔そのものからと、塔の背後から打ち上げられる。音楽を伴う巨大なプロジェクトマッピング。

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