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「フランスのウォーカブルシティ」が咲耶出版大賞を受賞しました(咲耶会=大阪大学外国語部・大阪外国語大学同窓会)

09 11 2024 | Actualités ブログ記事

・この春に国際交通安全学会大賞を頂いた「フランスのウォーカブルシティ」が、咲耶出版大賞を受賞(咲耶会=大阪大学外国語学部・大阪外国語大学同窓会・大阪外国語大学は2007年に大阪大学と統合)しました。正直、同窓会とはご無沙汰しているので(同学年のフランス語科の友人たちとは会っていますが)思ってもみなかったのですが、多くの卒業生が様々な本を書かれている中、選ばれたことは大変ありがたいことだと思っています。

・外語スピリッツというのは分かりにくいかもしれませんが、フランスの都市政策を述べるにあたり、その背景となる政治や自治体の機能と仕組み、都市への価値観、合意形成を通してみられる国民性などに深く言及できたのは、大学時代に学んだフランス語やその文化、文明などの基礎知識のおかげだと考えています。そしてたかが語学だがされど、手段である語学がなければ十分な情報入手もその理解も及ばない。過去の咲耶受賞作品を見せていただくと、さすがに外大・外国語専攻だけあり、幅広い世界中の文化が対象となっています。

過去の咲耶賞受賞作がある図書館のコーナー。ここに拙著も並べていただくそうです。

昨年度の咲耶賞受賞作

・土木学会の賞を2012年に頂いた折の受賞理由も、工学的な内容以外の要素を評価していただいた。「著者は30年 におよぶフランス滞在中に、数多くの日本からの視察者を受け入れ、通訳として活動していた。そうした中で著者に蓄積され体系化された情報をもとに、各種の 報告書や歴代の市長や行政マンへのインタビューなどの綿密な調査を実施し、さらにまちの歴史や市民意識、財政、政治、文化、技術、経済など、まちづくりに とって重要ではあるが視察に訪れただけでは理解し得ない情報を、実体験を踏まえて盛り込み、ストラスブールの成功の軌跡を総合的に書き記している。土木計画学を社会に活かし都市を魅力的なものにしていく経緯は、まちづくりの専門家に将来への展望を与えるものであると同時に、まちづくりが総合的な取り組みであることを示唆している。」

・今回の「フランスのウオーカブルシティ」受賞に理由は以下です。このように土木計画を紹介する拙著が、全く異なる分野の方々からもご評価いただいたことはとても嬉しい。

・さてこの機会に新築の校舎にもご案内いただきました。聞き慣れないですが2024年3月に完成した「箕面船場阪大駅前」(大阪の幹線。御堂筋線の延長)にある素晴らしい箕面キャンパス。

駅改札口から地上2階のペデストリアンデッキまで長いエスカレーターを上ると、急に明るい視界が広がります。

文化芸能劇場、図書館、生涯センターが入る複合公共施設(上・写真)では、阪大生だけでなく一般市民も、図書館を利用できるとのこと。

 

堂々たる箕面キャンパスのエントランス。私が通学していた時代のキャンパスは大阪の上本町で、由緒ある四天王寺などがある一方、雀荘や喫茶店がひしめき、それはそれで楽しい界隈でしたが、この新しい箕面キャンパスの陽が一杯あたり夕焼けも楽しむことのできる野外カフェも素敵です。まだ9月末の夏休みで生徒さんは少なかったですが。

 

かつては校舎の地下にあった生協(写真・右コーナー)もすっかりお洒落になりました。

キャンパスの建物の最上階には、外国語大学が所持していた世界各国の逸品(贈答品、海外からの持ち帰りなど)が展示されており、写真はビルマの竪琴。

大開発が続くキャンパス付近。

授賞式は11月9日の咲耶会の総会で行われました。しかし来日できないので、一足先に9月末に咲耶会の皆さん(副会長お二人、幹事、事務局)に新キャンパスで迎えていただき、受賞のメッセージを録画していただきました。皆さんそれぞれ、教育界、ジャーナリズム、外務省などで活躍された同窓生で、カメラを持っておられるのは現役の教授。

素晴らしい図書館の中をご案内していただきました。

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