ページを選択

ミラノの春・しばらくこの景観ともお別れ

01 03 2021 | Actualités ブログ記事, Milano ミラノ

  • この10日間、ミラノは(西欧州全体で)春の陽気で、2月後半から日中の温度が15度近いというのは、地中海沿岸を除いては珍しい。イタリアではゾーンにもよるが、ミラノでは18時までレストラン・バーは営業されていたので、この週末は街は賑わった。マスクをしている姿を除いては、コロナを忘れさせる風景だ。公園のあらゆる広場には若者たちのグループが楽しそうに春の陽気を満喫している。子供連れの家族も多い。

  • お天気が良くなると、冬が厳しいヨーロッパの人々はどっと太陽の光を求めて街にでる。そして、多くの人で賑わい、コロナ感染が少しづ再び広がる。ワクチン接種のスピードは期待したほど早くはなく、イタリアもフランスも今ようやく医療関係者や教職の人口の接種が終わりかけ、年齢75歳以上(イタリアは80歳以上)の高齢者を対象に接種が始まった。イギリス変異、ブラジル変異、南アフリカ変異種の感染が広がるスピードとの競争だ。

イタリアはゾーン制を取っていて、重症入院患者数や感染再生率などをバロメーターにして、二週間に一度、地方ごとにカラーリングを行う。赤いゾーンに指定されると店舗はすべて閉鎖、オレンジ、黄色、白と各地方の色分けが二週間ごとに見直されるので、チェックする市民も大変だ。ミラノを含むロンバルディア州は、2月28日まではイエローゾーンで、レストラン営業は午後6時まで認められていたが、3月1日からオレンジゾーンになってしまった。だから、お店での(テラス席も含めて)飲食は、再び禁止になった。

3月1日からのイタリアのゾーン別カラー。(出典・RAI News)サルジニア島では感染が低いことが分かる。

 

しばらく、この楽し気な景観ともまたお別れ。

  • 公共交通機関はすべてのゾーンで「学校専用の交通機関を除き、50%以下の乗車率での運行」となっており、ほぼ100%に近い運行サービスの供給。リモートワークが奨励されているし、大学生はリモート授業、高校生は一週間交代で対面授業とリモートを組み合わせたりで、通勤・通学者の絶対数そのものが減っているので、公共交通では2シートに1シートしか利用できないが(通勤・通学時間帯には立ち利用者も勿論いる)、街ではいつもと同じようにトラムやバスが走行している。街の雰囲気には欠かせない存在だと感じる。

公共交通の車体の広告を見ていると楽しい。これはフランスのお鍋メーカーCreusetの美味しそうな広告。

 

まるで森が走っているかのような旧タイプの路面電車のボディ・デコレーション。

 

カテゴリー

0コメント

コメントを提出

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です