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新型コロナ感染第二波のフランス

30 09 2020 | Actualités ブログ記事, Milano ミラノ, Paris パリ

フランスの新型コロナ感染者数推移 (以下、Eficiensサイトより。数値出典は仏厚生省)。

  • 学校が始まり、大学生たちも休暇から戻り、フランス、イギリス、スペインで新型コロナ感染者の拡大が止まらない。上のグラフでも見えるように急カーブで数値が上昇している。フランスの累計感染者数は55万人を突破して、一日の新規感染者数も毎日1万人以上(ただし一週間に100万件近い検査をしている。徹底して検査を行い、陽性患者には自主隔離を促して感染拡大を防ぐことが目的)。そして検査の陽性率も7,6%だ。ICU(集中治療室)に占めるコロナ患者率も少しづつ上昇し、9月26日で19%。まだ医療崩壊を起こすようなベッド占有率ではないし、医師団もこの春に比較してより効果的な治療法をマスターしているので、致死率も高くない(累計死者数31893名)。しかし、フランス政府は危機感を強めており、特に感染率が高い地域をレッドゾーン(たとえばマルセイユ)に指定して、9月26日から2週間のバーやレストランの閉鎖を決定した。パリでは今のところは完全閉鎖ではないが、夜の10時以降はバーは閉鎖。10人以上のレストランなどの予約もNG。スポーツクラブやパーティ会場も閉鎖。テニスのローランギャロスも、通常一日35000人の観客を入れるが、この秋は一日750人と発表された。

 

  • 要するに20代から30代の感染者数が増大しているので、若者世代が3蜜になる状況を少なくしてゆく、という施策だ。これらの措置には賛否両論があり、「完全ロックダウンを回避できるなら、バーやレストランを我慢する」という意見と、「予防対策に一貫性がないので、不公平、あるいは分かりにくい」(たとえばパリのレストランは10時以降も営業できるが、バーはNG)という意見がある。

パリのバス停にもある消毒用ジェル

店舗でも、客の動線を、入り口と出口を明記して、出来るだけ密になる環境を避けようとしている。

  • イギリスもスペインも感染者数が増えて、まさに欧州はコロナ第二波到来だが、イタリアの感染者数は緩やかに増えてはいるが、状況は落ち着いている。

 

イタリアの感染者数推移

  • イタリアの感染累計者数は313011人。イタリアは、フランスから来訪する者には、空港でPCR検査を義務付けた(或いはイタリア入国72時間前までの間に行ったPCRテストの陰性証明書が必要)。メディアではなぜ、イタリアだけが感染第二波を、現在回避できているのか様々な報道があるが、やはりこの春のダメージ(累計死者数35875名)が大きかったので、国民の予防が他国に比べて徹底していると言われている。マスク着用は午後6時から午前6時まで義務付けられており、違反者には罰金400ユーロだが、実は日中でも大半の人がマスクを着用している。(フランスではマスクを着けていない人が多い)。学校には合計1100万枚のマスクを配布し、消毒ジェルなども含めて、かなり予防規則を守らせている。しかしフランスと国境が隣接するだけに、いつまでこの状態が続くかは分からない。

教会前の広場も、カフェやレストランのオープンテラスとして利用されている(イタリア)

ミラノの街中は、オープンストリート政策が進み、公共空間がどんどん飲食店に開放されている。

この道路には、かつてタクシー・バス路線のサインしかなかった。だから自転車はタクシーの右側走行で、少し危ない印象を持っていたが、新しく自転車専用レーンの道路ペイントが施されていた(ミラノ)。

このような道路標識で、きちんと自転車利用を守ってくれるのはありがたい。

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