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  • 2013年11月30日に開通したストラスブール市の最初のBRT【フランス語ではBHNS/高レベルサービスバスの頭文字)に乗ってきました。世界中のBRTの写真はネットでかなり紹介されているので、今日はBRTの内部デザインや乗り心地なども紹介したいと思います。まずその広さに驚きました。トラムと同じくらいの幅、ゆとりがあります。写真だけ見るとまるでトラムです。木のフロアーも洒落ています。バリヤフリーは当然ですが、まずドアがこれもトラムと同じく横に広いので乗り降りが簡単。

 

 

 

 

車内に張ってある表示を見ると車椅子スペースは2ですが、実際に乗ると上の写真のような「車椅子スペース」が車体の左右にあるため、ベビーカー4台くらいは簡単に乗る余裕があります。

  • ストラスブール都市共同体のバス・トラムは今までグレイとモスグリーンでカラーが統一されていましたが、今回BRT導入にあたって「新しさ」と「若々しさ」イメージを導入するために、オランダの画家 Theo van Doesburg の特徴的な色とカラーを取り入れたため、バスの入り口に画家の名前が入っています。

さて、このたびCTS(公共交通運営事業体)は48万5千ユーロ(約6700万円)かかるメルセデスベンツ社の液体ガス搭載バスを10台購入しました。 このBRT路線立ち上げの総コストは2930万ユーロ(約41億円)とされ、国からの援助はそのうちわずか400万ユーロしかありません。このプロジェクトの合意形成については以下の頁ですでに詳細に述べたので参考にしてください。

https://www.fujii.fr/?p=2662

現在は1日当たり9000人の利用客、18000トリップを想定しています。 総距離は5Kmで駅数は当初10でしたが、公的審査の結果12駅が設けられました。朝晩の通勤通学時間帯には6分に1本の走行を予定しています。また北の最終駅には新しいパークアンドライドが、トラムの終着駅と同様建設されました。【写真右は陽気な子供たち。このバスの内装デザインは凝っていて、後方部は一段高く座席が設定されている】

このような快適性、運行頻度のほか、CERTU【交通研究所】が設定したBRTとしての条件「バスロケーションシステム」「信用乗車(バスの中で乗車券を購入しない)」「電停の整備」等、すべて揃っており、また路線の80%が専用軌道で、優先信号システムを稼動させています。【写真下・バスの中に路線図スクリーンが2台ある・駅ごとの乗り換え案内もデジタルで。写真右・電停のバスロケーション表示機。次のバスが到着するまでの時間が表記される。】何もかもが「トラムのようなBRT」。

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