・昨夜、表題のトークショーでお話させていただきました。会場の「シティラボ東京」は、持続可能な都市や、社会づくりを目指す共創の場で、未来の都市計画やまちづくりの、素敵なワークスペースを東京都心で備えています。https://citylabtokyo.jp/
・国土交通省都市局で「ストリートデザインガイドライン」の策定、全国の自治体の街路担当者のノウハウを共有する「マチミチ会議」の開催など、人中心の歩きたくなる街路づくりを推進されてこられた今佐和子さんのお話は、期待通り、日本の現状が良く把握できる素晴らしい内容でした。
・私からは、新刊『フランスのウォーカブルシティ』の第一章の内容である、パリ市の事例を中心にお話しました。2020年以降、「15分都市」の実現をめざすパリでは、通りに歩行者と自転車が溢れ、以前と見違えるような街になりました。フランスでは、歩行者空間を増やすだけでなく、自動車交通の抑制、自転車道や公共交通の整備、移動のDXなどによってウォーカブルな街が次々に誕生しています。また日本でも、2020年の都市再生特別措置法改正(通称ウォーカブル推進法!)以降、各地でウォーカブルな取り組みが活発化していることを意識して、近年のフランスウォーカブルシティ実現に向けた動きと、その迅速な実装を可能にした背景をご紹介いたしました。
ZOOMでも遠来からのご参加者も多くいらっしゃいました。たくさんのご質問を頂いていたのに、すべてにご対応できる時間がなくて残念でした。皆様、ご参加ありがとうございました。
さて、ZOOMでご参加くださった滋賀県の三日月知事が以下のメッセージを寄せてくださいましたので、ご紹介させていただきます。
時宜を得たすばらしいオンラインシンポジウムでした。ヴァンソン藤井由実さんのデータや実例に基づく説得力のあるお話に感銘をうけました。15分都市構想、そのための道路空間の再配分、既存資源の最大活用にまず共感しました。また、ウォーカブルな街をつくるための合意形成の取組、環境規制も含めた取組、最も弱い立場にある人々のための安全な道路空間をつくるゾーン30の取組なども、大変示唆に富むお話でした。広域自治体である県としてどのような取組ができるのか、今回のお話を機にさらに考えを醸成させたいと思います。
ヴァンソン藤井由実さん、また改めてお話しできる機会を楽しみにしています。今回の本を読んで、またさらにディスカッションできればと思います。今さん、親と子の双方が楽しめる公共空間をつくるために、ぜひ一緒に頑張りましょう。
滋賀県でも現在、地域交通ビジョンづくりと、それを実現するための財源をつくる(仮称)交通税の議論を始めようとしています。今回お話しいただいた、【ウォーカブル】【緑化】【安全】といった視点を含めた街づくりのための財源という考え方も重要だと思いました。今日いただいたご示唆を基に、方針を醸成し、県民との合意形成に繋げていきたいと思います。今回は参加させていただいてありがとうございます。
5月10日(水)滋賀県知事 三日月大造
またTOKYO CITY LABさんのHPで当日の様子をレポートしていただきました!
https://citylabtokyo.jp/article/2023/06/09/france_japan_walkable/?fbclid=IwAR18LDU0D61304_TQFYTU3fi_gFKpUbjQw5x7wQ8WonRFxUfWktPSvfYUt4
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