- 5月4日から「コロナ感染と共存する」フェース2に入り、都市封鎖解除を始めたイタリア。工場は操業を開始し、自宅勤務ができない業種の企業も街中で活動を開始する。しかし、小売店舗の開業は5月18日から。飲食業はテイクアウトを除いては開業は6月1日から。そのせいもあるのか、街中はまだ人出も車もそれほど多くない。市民は慎重で、それだけこの北イタリアでコロナウイルスがふるった(そしてまだふるっている)脅威が身に染みているのだろう。
以前に紹介したように、ミラノでは今年の冬までに35Kmの車道を自転車専用道路への転用が決まり、早速工事が始まっている。ミラノ市のホームページには、この「Tactical Urbanisme/戦略的な都市計画」について、市民が自由に意見を送信できるページを設けた。(「戦略的な都市計画」とは、ローコストで暫定的な形で都市環境を改善する試みを指す。必要に応じて変更できる軽く暫定的なインフラを整備しながら、都市の状況に応じて人や車の動線を適応させてゆくこと)
- この夏までには25KMを完成したいと発表しており、すでにミラノ中央駅付近の幹線道路に6KMの自転車専用道路整備の工事が進んでいる。4月下旬に計画が発表されたばかりなので、このスピード感は驚きだ。私が今日見てきたのは、ミラノ北東部の中心点「ベネチアゲート」を中心に南北に延びる自転車道路。
- ミラノにはその環状線に歴史的に6つの城壁があり、都市の北東部にあったこの門は東方への道に続いていたことから、かつては「オリエンタル・ゲート」と名付けられていた。16世紀に造られた凱旋門は今はなく、現在の建物は1860年建立で、ミラノ市内移動の際の大きなランドマークの一つだ。
- 見ていると、道路幅によって道路レイアウトを変え、かなりきめ細かい設定。
- かなり複雑なデザインだが、6月から本格的に人と車の往来が再開した折に、もう一度利用状況を見てみたい。
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