工事としては街中を走る宇都宮駅から芳賀町に向けて最初の6駅間の鬼怒川の西側路線よりも、工業団地(テクノポリス=現名称は『ゆいの杜 地区』)がある鬼怒川の東側の区域の方が、進捗状況が早い。これは西では車の通行量が多いので、まず、車の迂回道路を幅員に整備してから、道路の中央を走る路線整備工事にかかるためだろう。
上の写真のような工事景観が、宇都宮駅を出てから鬼怒川に近づくまで続く。フランスでのLRT敷設工事を日常ベースで見てきた私としては、2022年開通でまだ街中の主幹道路が上のような状態ということに少し驚き、「かなり早いスピードで土木工事が日本では行われるのですね?」と何度も担当の方にお聞きしてしまった。(その後、残念ながら1月19日のNHK栃木ニュースWEBで、開通延期が報道されました。「感染拡大の影響で、工事区間の一部の地権者との間で用地取得の交渉が進められず、同意が得られていないことなどから、工事が遅れる見通しとなったということです。このため市などは、開業の時期を1年程度、延期する方針を固めました。(ニュースより)」。コロナで土木建築工事が遅延しているのは欧州も同じ状況だ。ニュースはこちらから=> >https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20210119/1090008684.html?fbclid=IwAR2_tgTQUv0-lWh0axjc6v966Kn6H4BhdV7jte031ZqkjEpMA2AVZWXrGwA
鬼怒川の前に、駅から5つ目の駅「ベルモール前」【仮称であり、現在法定協議会の専門部会において正式名称の選定中】には、ショッピングセンター「ベルモール」の中に設置されたコミュニケーションセンターがある。
- さて、橋梁工事を見るのは楽しい。私は土木出身ではないが、ダイナミックな工事のプロセス、河に橋がかかってゆく様子はアンジェでもストラスブールでも楽しんで見てきた。担当者によると鬼怒川でも、多数の「市民工事現場監督者」がいらっしゃるようだ。
- ここでも一つ提案だが、LRT第二路線工事で、やはり架橋工事を行ったアンジェ市は、工事現場に、トラム局(宇都宮市なら、宇都宮ライトレール株式会社)のスタッフや、工事施工者などの顔写真パネルを、道路沿いに建てた。「橋をかける」という土木工事に、どのような技術を持ったエンジニアや専門家が必要かが良く分かり興味深かった。また普段は余り注目を浴びることのない調達係や経理担当などの、バックオフィスのスタッフも紹介している。プロが撮った写真で、プロフィールの背景は美しい街の風景。いつも多くの市民がパネルを眺めながら、街がどんどん変わってゆく有様を市当局と一緒に観察していた。
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