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運転安全規制・車、自転車でイアフォン使用禁止

01 07 2015 | Actualités ブログ記事, Bicycle 自転車, Car 自動車

  • 7月1日からフランスでは運転中のイヤホーン使用が、自動車、自転車共に禁止されます。
  • フランス内務省の発表によると、イヤホーン着用はドライバーの頭脳に届く情報を30%、視野に入る道路上の風景を52%減少させるそうで、昨年度の自動車事故の10分1の原因が運転中の通話による注意不足であったとのこと【2014年の交通事故死者数3384.事故より30日以内の死亡者数・フランスの総人口約6600万人】。電話だけでなく音楽も含め、音が出るイヤホーン着用禁止で、違反罰金は135€で運転免許書のポイントが3点減点される。【フランスの免許書には12ポイントあり、違反のたびに減点。ゼロになると免許取り上げなので、減点ポイントを回収するためには、運転マナーを再度学ぶ2日間の有料コースに参加が義務付けられている】
  • ちなみに、ドイツ、イギリス、スペイン、イタリア、ギリシャもポイント制度を導入しており、自動車運転の安全性向上のために、違反者への減点が厳しく設定されている。ただ、フランスでは、日本のように3年に一度の免許更新が無く、無事故、無違反者は、若い時の本人写真が掲載された免許書を80歳になっても保持している。多分それも、フランスでは運転免許書が身分証明の代わりになることはない理由であろう。
  • ただ今回議論の対象になっているのは、Bluetoothのように自動車自体から音が出るタイプの通話は禁止対象以外なので、先週から(ハンドフリー・イヤホーン不要)の通話キットが飛ぶように売れている。つまり、通話の開始や終結に、ボタンを押すだけの操作だけが必要で、「通話中に手がフリー」であり、「音が直接耳に入るのではなくて、自動車のスピーカーや或いは自動車に取り付けたキットから出る」のであればOKという解釈だ。運転中のすべての通話手段を規制することは現実的ではないとの判断らしい。 しかし、内務省ではアンドロイドで簡単にロードダウンできる運転モード【「ただ今運転中でお答えできません」というメッセージが自動的に電話やSMSに発信される】を利用するように呼びかけている。
  • さて、この罰金内容をみると、(アルコール運転 6点減・4500€罰金)や、(ナビ以外のスクリーンを見ながら運転  3点減 ・1500€罰金)などは当然と思えるが、日本でも多くの運転者がひっかかってしまうと思われるものある。たとえば、運転中(赤信号待ち、渋滞中も含めて)の化粧は罰金75€、運転中にサンドウィッチ等を食べると75€など。
  • そういえば、コンビ二のパーキングでクルマの中で勤務中らしい人たちが、お弁当やサンドウィッチ等を食べる風景はフランスでは見かけない。仕事中だったらきちんとお昼を取るし、(コンビ二そのものは無いが)、クルマで移動中であればガソリンスタンドで買った軽食を、大方の人はスタンド内のテーブルコーナーか、クルマから出て外で食べているので、日本に帰国した当初は驚いたことを思い出した。
  • さて、ご興味のある方に新聞le Parisienの以下頁に掲載された分かりやすい図をご紹介します。
  • http://www.leparisien.fr/automobile/securite-routiere/securite-routiere-de-plus-en-plus-d-interdits-au-volant-18-06-2015-4871827.php

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