ページを選択

Covid-19対策満載の新学年が始まりました

09 09 2020 | Actualités ブログ記事, Milano ミラノ, Paris パリ

イタリアでもフランスでも、五月雨式に今週から学校の新学年が始まりました。なぜ五月雨式かというと、学年によって入学日をずらしているからです。規則は国、地方、学校によって少しずつ異なりますが、中学生以上はマスク着用義務、教室では1メートル以上の距離(イタリアではこのために、240万台の一人机をオーダーした)、頻繁なアルコール消毒(たとえば休憩時間の終わりには、必ず教室に入る前に手の消毒)など、出来る限りの措置を取り、コロナ拡散を抑制を図る。大学は10月からだが、原則としてオンライン授業ではなく、通常の形に戻る。

現在フランスでは、1週間に100万件に近いPCRテストを行っており、当然感染者数も増えている。なぜこんなにテストをするかといえば、バカンスが終わって帰国した者たちが、職場に戻る前、高齢者がいる家族に出会う前に感染をチェックすることが勧められているからだ。ただ、8月には1%だった陽性率が、あっという間に5%を超えたが、グラフで分かるように死亡者数や入院患者数の割合いは今のところ低い。感染者の平均年齢が29歳で、無症状感染者が多いからだ。フランスでは感染者の多い地方では24時間、外でもマスク着用を義務付けた。9月7日の死者数38人、集中治療室の患者数が358人で上昇傾向なので、病院は受け入れ態勢を整えている(以下、Eficiensサイトより。数値出典は厚生省)。

一方、イタリアでは午後6時から朝6時までは、外でもマスク着用義務。これは繁華街に繰り出す時間帯では、街路でも人が密集する区域があるためだ。イタリアの方は、感染者数も陽性率も今のところは落ち着いており、毎日の死亡者数も10人前後で推移しているが上昇傾向ではない。

日本では累計感染者数(72724人)はPCR検査数が少なすぎて参考にならないが、累計死者数が1398名。桁違いに少ない。ヨーロッパから見ると、コロナ感染の抑え込みにかなり成功しているように感じるが、政府の水際対策のため、外国籍の人間は特例を除いて全く日本に入国できないし、日本国籍の者も、日本に上陸後陰性でも2週間の自主隔離が義務付けられている。だから、世界から日本への飛行機はガラガラで、先週パリー東京のフライトに搭乗した人の話では、一機に30人くらいしかいなかったようだ。

シェンゲン協定国内では、移動の自由があるが、スペイン、マルタ、ギリシャ、クロアチアからイタリアに入国する者には、PCRテストと2週間の隔離が要求される。それでもミラノの街中は、学校が始まりバカンスから市民が帰ってきたこともあり、活気が戻ってきた。

多様なモビリティ手段で多くの人が行き交う、このような普通の風景が見られて、何となく嬉しくなった。

 

DUOMO広場には、人が戻ってきたが、耳を澄ますと聞こえるのはイタリア語ばかり。イタリアからの観光客が多いようだ

以前は、このようなファッション雑誌向け撮影風景が、普通に広場で見られた。早くそういう活気に戻ってほしいが、今のところ秋の展示会や見本市が開催される気配はない。

歩行者空間を一杯に利用して、飲食スペースを広げるレストラン、バーが目立つ。夏の間は良いが、寒くなった時の対応は、やはりテラスでのヒーターだろうか?

マグドナルドも、周囲の景観に合わせた色調で、パラソルや椅子を歩道に出して営業。

カテゴリー

0コメント

コメントを提出

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です