ページを選択

運輸と経済 12月号 パリに見る新しい都市像

15 12 2021 | Paris パリ, Publications 寄稿記事

  • 運輸と経済 12月号は東京特集です。合わせて、「パリに見る新しい都市像:都市空間の再編成をもたらした道路空間の再配分」の表題で、パリの最新の動きを以下の項目で7頁で紹介しました。
  •  1. コロナ以前のフランスとパリ。
  • 2. 7つの広場大改造計画・進む車道から歩行者専用空間への転用。
  • 3.「息ができるパリ」プラン・歩行者専用空間の整備。
  • 4.モビリティを包括した都市計画・自転車専用道路整備と車の時速30Km制限。
  • .15分都市・道路空間再配分を通した新しい都市像
  • かつては車のロータリー広場であったバスティーユ広場(1.3ヘクタール)も、2021年1月に完全な歩行者空間に再整備された

     「運輸と経済」誌では図や写真がカラーではないので、インパクトが少し薄れたかもしれませんが、実はこの9月に同じくパリの都市空間再編成を中心にお話をした都市計画学会の講演の反響は大きく、私自身、久しぶりにこの9月に訪れたパリの変容振りに驚いた感動が、そのまま多分伝わったのだと思います。今現在でもいろいろなお問い合わせをいただいています。

    折しも、昨日パリ市が2024年のオリンピック開催式をセーヌ川で行うことを発表しました。かつては車道であったセーヌ河畔道路は、2016年から歩行者専用空間になっていますが、正にその場所が開催式の有料座席になります。パリにかかる33本の橋梁や、河畔道路(セーヌ河とほぼ同じ水位)以外のセーヌ河沿いの道路からの観戦は自由席との報道です。

  • 出典・フランス2 TVニュースより

    街中の道路を使わず水路を利用とは、セーヌ河沿いにパリを代表するルーブルやエッフェル塔が並んでいるので、パリの素晴らしさをアッピールできる妙案です。パリ市長は女性、開催委員会の代表はまだ若い男性。斬新な発想を実現化するには、やはり構成委員の多様性も大切だと思います。

カテゴリー

0コメント

コメントを提出

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です