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  • 「パブリックスペース活用事典: 図解 公共空間を使いこなすための制度とルール 」に、パリの15分都市構想について寄稿させていただきました。

  • 泉山 塁威 (著, 編集), 宋 俊煥 (著, 編集), 大藪 善久 (著, 編集)さんたちが、2年間かけてまとめられた、パブリックスペース活用の歴史や制度を初めて体系化した本です。歴史的変遷を見やすい年表形式で辿るとともに、おさえておきたい政策や法令、条例等、都市に賑わいや居心地を創出するテクニカルなアプローチを国内外の60の制度・プログラムで網羅しています。自治体・コンサル・企業・市民・研究者、あらゆる立場で実践に使える待望の教科書としても使えるそうです。
  • 以上、一部https://www.amazon.co.jp/dp/476152877X から引用しました。本の目次構成等、詳しく説明していますので、是非ご覧になってください。

昨日開催された、『パブリックスペース活用事典』刊行記念のウェビナーにも参加しました、泉山先生はじめ、先生方のパッション(情熱)が、伝わってきました。7つの社会的課題「◇1 経済◇2 観光◇3 社会的包摂◇4 教育◇5 健康促進◇6 文化芸術◇7 気候変動対策・低炭素化」を解決するための手段の一つとして、パブリック・スペースの再編成を通じて、新しい都市を作り上げてゆく、ということを熱く語られました。中でもこれからのまちづくりは『気候変動対策」」社会包摂性」「参加型まちづくり」に対応することが大切だというご意見は、私も賛同するところです。

編集部からはパリの15分都市についての執筆をご依頼いただきました。15分都市構想はまちづくりの哲学で、政策の名前ではありませんので、本の中では具体的にパリ市役所がどのようなパブリック・スペースの再編成を行っているか、具体的な政策を幾つか紹介しました。

パリ市役所が行う政策の中でも、現在進行形で興味深いのは「あなたの地区を美しくする」プロジェクトです。パリ市内を80のエリアに分け、毎年パリ17区からそれぞれ1エリアづつを選定して、都市空間整備の対象とします。道路空間の再配分事業が主ですが(詳細は拙著「フランスのウオーカブルシティ」を是非ご参考に!)、特にパリ市内にある180の小学校や幼稚園のある道路から恒常的に車を締め出して、交流空間を創出する試みが、パリ市内の至る所で見られます。

「車が走るまちの景観を見慣れた人々は得てして、歩行者専用空間を想像できないことが多い。車の少ない空間をまず可視化させて、市民に歩きやすい空間を体験してもらうことが必要だ。パリでの歩行者優先・専用空間を増やす施策を進めるためには、市民に分かりやすい、賛同を得られやすいまちづくりを行うことも必要だ」と、道路を担当するパリ市の副市長ベリアール氏は述べている。

実際に小学校が終わる4時30分ごろにパリ市内を歩くと、学校前に花壇や子供用の遊具の設置など様々な工夫を凝らした楽しい空間が整備され、親子が集う景観が至る所でみられます。確かにヴィジュアルでの訴える力も大きく、一般市民の賛同を得られやすい分かりやすい空間整と言えます。

パリ12区役所近くの小学校前。11月の午後4時30分はもうかなり暗いし寒い。それでも子供たちは元気に学校前でひと時を過ごしている。お迎えに父親の姿が多いのもフランスらしい。

 

フランスの学校正面玄関には必ず国旗がある。中学校に入るまでは、登校・下校時には必ず大人(祖父母やベビーシッターの姿も見られる)が、子供たちを学校の先生(あるいは門番)に必ず引導する。

  • 国内の事例、海外の事例も豊富で、何よりも、「やりたいこと」を「どのように制度を使いこなしながら実行できるのか」をまとめた本です。是非ご一読なさってください。

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