人口40万人と少し、ロンドンから200Km西の大学都市(5万人の大学生)。年中小雨が降るブリストルも、イギリス全体からみれば、海沿いの「南のまち」のイメージがあり、フランスのボルドー市とツールーズ市が姉妹都市になっている。
イギリスの都市交通政策では、メトロリンクとよばれるLRT導入で見事にまちづくりに成功したマンチェスター市の例が有名だが、トラムが運行していない普通の地方都市の交通事情を観察してみた。
欧州どの都市でも共通だが、まちの中心地に立派な「観光案内所」があり、そこに行けば、まちの交通に関するありとあらゆる資料が整っている。普通 「i」マークが万国共通。イギリスの「i」案内所は、フランスと違ってしゃれた小物やお土産も販売していて楽しい。イギリス人の自虐趣味万歳の2013年のカレンダーをみつけた。
まずバスに乗ってみる。ごく普通に低床バスが街中を走っている。小銭を持って乗車しようとすると、いきなりバスから降りてきた女性から「あなた、これからバス乗るの?私一日乗車券買ったけれど、もう今日は使わないから、良かったらこれ使って」といきなり言われ、もらったのがこの、およそ切符らしからぬ領収書のような乗車券。
まだ有効な駐車券や乗車券を他人に譲ることは欧州では良くあるけれど、日本でもあるのだろうか。(でも日本では外国人に、突然日本語で話さないよね。やっぱりそれだけ、西ヨーロッパでは外国人居住者が多い。しつこいが、これはロンドンではなく、地方都市)
バスの単一切符は 1.6パウンドで、一日券は1.9パウンド。(1パウンドは約123円)
学生が多いせいか自転車利用も盛んなようで、「i」ではサイクリング用の立派な地図もあった。
この日はゲイプライド式典もあり、大聖堂前は多くの市民、観光化客でにぎわう。港付近ではインターナショナルフードデーも開催され、波止場沿いにフードスタンドが設置され、真昼間からビールやワインを飲んですっかり出来上がっている人も多い。都心の至ることろが歩行者優先道路、或いは歩行者専用空間になっていて、とにかく歩いている人出が多い。
しかし、ブリストルで一番注意を引いたのはこのポスター。周りの整然とした風景の中に、大きく掲げられたポスター。医療関係の建物建設中であることを通知するポスターだが、手前に貼られた黄色のチラシに注意。「公的機関でもない医療施設なのに、さも、地域医療に貢献する公共医療機関であるようなポスターは避けるべきだ」という住民会の抗議文だ。オリンピック開催式で、NHS(国民医療サービス)への敬意を表現した国だけのことはあると、今更ながら納得。
それに日本ではまず、ポスターがあってもまず気に掛けない。余りにもいろいろなものが、至る所にあり多分そんなにすべての標識や張り紙に注意していない。そして、次に内容を吟味して批判するような行動も取らない。つまり、この都市の住民はここまで景観に気を遣っている。
日本の地方の原風景は美しいのに、どぎついパチンコのファサード(正面)やコンビ二にずらっと並ぶ「冷やし中華」のビラビラなびく旗などが、残念だと思っているのは私だけでないと思う。ちなみにフランスでは、「広告に関する1979年12月29日屋外広告物規正法」があり、広告、看板、ネオンサイン等の設置についての規制を設けている。
英国の写真を撮るとどこもグリーン。だから最後に色を入れてみました。
Situation de Transport public dans une ville locale en UK.
Désolée, les articles sont pour le moment uniquement en japonais
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