・7月14日のパリ祭から8月15日の聖マリアの昇天祭までが、フランスの夏のバカンスのハイシーズンで、パリの人口の約半分が首都を離れる。フランス人全体のバカンス先は圧倒的に海辺が多く(大西洋岸から地中海沿い、コルシカ島など)約8割に達する。だから、たとえばマルセイユは夏も人口が減らない観光地でもある。地中海に面した人口87万人のマルセイユ市の中心市街地にある旧港前広場はかつては車で混雑していたが、今では歩行者専用道路が車道に沿って整備された。
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マルセイユ市役所は旧港の北側。市の守護神である獅子のインスタレーションアート
市役所傍のこのような広い場所も余裕を持った歩行者専用空間に整備。手前の古い石群は遺跡の一部として残してある。
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そしてその広場からの眺め。正面はマルセイユの象徴・ノートルダム ド ラ ガルド寺院(バシリカ・聖母被昇天の8月15日の人気の巡礼地であり、マルセイユで最も訪問者の多い場所)を正面に見る。
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マルセイユの旧港を囲む旧市街と中心市街地の殆どは、歩行者専用或いは優先空間になっている。
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そして市役所前の港ハーバーに面した歩行者空間。夏の間は港を囲む車道へは車の乗り入れを禁止して「マルセイユの夏」と銘打って、涼しげな散歩道を演出している。
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観光用イベントとかとも思えるが、観光客は生魚を購入しても調理できないので、地元の住民対象であろう魚屋の屋台が毎朝立つ。この風景は何十年も前から変わらない。
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ハーバー前通りの東側から西の海の方向を見る。見事に車は走っていない。
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しかし人口87万人のマルセイユ市(都市圏人口は130万人)では、勿論車の交通量は多い。それでもキックボード、カーゴ自転車など多様なモビリティが見られる。この写真の雑多な雰囲気はマルセイユの特有である。LRTやBRT路線も充実している。
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市役所の北側に広がる、マルセイユの旧市街地(Panier地区)は全くの歩行者空間になった。
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今、フランス中どの地方都市に行っても、和食店が多い(中国人経営の寿司店が多いが)。地中海人はいかやたこを食べるので、マルセイユにもたこ焼き屋さんが。そういえばミラノにもあった。
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青ペンで囲んだのが、お馴じみ浮沈式ボラード。歩行者専用空間でも、当然だが地域住民や商業従事者は車で進入できる。
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フランスの魅力は地方の多様性。マルセイユ旧市街で見た景観。夏にはパリや北フランスの住民が、南に移動する気持ちが分かる。
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