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マルセイユの夏(その2)・ウォーカブルシティ

14 08 2023 | Actualités ブログ記事, Marseille マルセイユ, Urban Planning まちづくり, Walkable city ウォーカブルシティ

・実はマルセイユ市はフランスで14あるメトロポールと呼ばれる広域自治体連合の中でも、「ウォーカブル」レベルが低い方で、ストラスブールやナントの中心市街地に比較すると、「車が多いなー」という印象を受ける。それでも旧港付近の旧市街全域や、ブティックや飲食店が並ぶ中心市街地の一部は完全歩行者空間化された。

「日傘」と呼ばれるSFデザイン的な巨大鏡天井。2013年に完成。地上6mに1,000m²(22×48m)の反射天井を形成する巨大なシェルターで、屋根にはビーズブラスト加工された120枚のステンレスパネル、反射する天井にはミラーポリッシュ加工されたステンレスパネルを使用し、8本の支柱で支えている。マルセイユ旧港の象徴的な雰囲気を背景に、空と海が織りなす影と光のボリュームを映し取るパノラマ反射で、通行人や観光客を映し出す。地中海の島々に出る船のハーバーでもあり、乗船を待つ間の文字通り良い「日陰」になる(写真・Ville de Marseille マルセイユ市役所)。

 

東側の「日傘」がある空間は歩行者専用、絶対に車は入れない!という意思を見せるかのように、ズラッと並ぶボラード。これは恒久的な車ストッパーで、地中に沈むことは無いタイプ。真ん中はバスの公共交通専用レーン。左が2本の車線。日傘が出来る前は、この写真の道路はすべて車道であった。

 

・マルセイユの夏(その一)の地図にある「地中海文明博物館」からこの日傘がある地点まで、マルセイユ市は歩行者専用道路を整備した。

ヨーロッパ地中海文明博物館(写真左手が入り口)前は、広々とした歩行者空間。背後の地中海とヨットが醸し出す解放感も、車がひしめく駐車場がないからこそ。駐車場は博物館の地下にあり利用者の便宜性も図っている。

博物館の渡り廊下から、17世紀に建立されたサンジョン要塞を通り旧港沿いの歩行者専用道路に続くコースはため息が出るほど美しい。これだけでも、マルセイユの雑多な車の多い市街地の欠点に目をつむれる。

 

博物館から左手(海の上)に渡り廊下が見える。

 

博物館からサンジョン要塞への通路。

 

要塞から降りた地点にあるこの舗道が、マルセイユの夏(その一)で紹介した、マルセイユビーチの歩行者空間に続く。人口100万以上をかかえる都市圏とは思えない静謐さ。

 

通路はこの道路に到達するが、ハーバーと反対側の道路脇には飲食店がずらりと並ぶ。やっぱり歩行者空間はいい。思い切った植栽も暑い夏に清涼感を与える。

 

そして、歩行者空間の近辺で見たLRTと車椅子利用者。マルセイユでさえも、東京よりは街路に段差が少ないことが分かる。ちなみにマルセイユのLRTの顔(フロントデザイン)は船。車両の中もブルーで統一されていてまるで深海にいるよう。

マルセイユには地下鉄、LRT、BRT、路線バスの公共交通サービスが整備されている。

 

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