著書

「フランスのウォーカブルシティ」2023年度国際交通安全学会賞受賞

フランスの街は今、歩く人や自転車で賑わい劇的にウォーカブルに変わっている。なぜ、スピーディにダイナミックに街を変えられるのか?歩行者空間の創出、自動車交通の抑制、自転車道・公共交通の整備、移動のDX等の方法論、制度・組織・実装のしくみを、多数の事例で紹介。15分都市からスマートシティまで、最前線に迫ります。                 2023年6月18日の産経新聞掲載コメントから。「車から歩行者中心へ空間再編 『フランスのウォーカブルシティ』ヴァンソン藤井由実著 フランスの都市風景が様変わりしている。歩行者や自転車の専用空間が急速に拡大し、ウォーカブル(歩ける)な街へと各地で整備が進んでいるという。同国在住で都市政策研究者の著者による、最前線のリポートだ。
特に顕著なのが、来年五輪が開催される首都パリ。以前は車のロータリーと化していたバスチーユ広場も、今では市民の憩いの場に。車中心から歩行者中心へ、主幹道路の空間再編も目立つ。日本と同じく車社会なのに、なぜ短期間で街を変え、交通環境を整えることができたのか。そのノウハウを日本の都市づくりにも生かしたい。(学芸出版社・2970円)

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「ストラスブールのまちづくり」

ストラスブールは日本の多くの都市と同様に車社会であったが、この30年でトラムの整備や道路交通施策を中心として環境先進都市となり、日本のみならず世界中から視察が絶えない都市となった。本書ではこのストラスブールのまちづくりを紹介している。

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著者のプロフィール

 

ヴァンソン藤井由実

VINCENT FUJII Yumi

フランス都市政策研究者(博士・京都大学工学部)/ ビジ ネスコンサルタント(日仏異文化研修講師)

執筆・講演活動と共に、公共交通を導入した都市計画、モビリティと都市空間の再編成、地方創生や市街地活性化などをテーマに、フランスでの事例調査、視察のコーディーネーションを行う。フランス在住。

yumi fujii vincent
講演

2024年4月12日 国際交通安全学会賞贈呈式「フランスのウォーカブルシティ」

・2024年4月12日は、東京の経団連会館で、国際交通安全学会の2023年度研究調査報告会と、学会賞の贈呈式に参加させていただきました。https://www.iatss.or.jp/society_presentation/2023_ceremony.html  先生方のご発表内容はどれも大変興味深いもので、リンクをクリックしていただくと、動画とご発表資料をご覧になっていただけます。...

 

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秋の始まり・野外演劇祭(アンジェ市)・公共空間の使い方

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・フランスは新学年が9月からで、長い夏の間閉鎖していたオペラ座、劇場などのプログラムも10月から始まります。それに先駆けて、人口15万人のアンジェ市では野外演劇祭が毎年9月第二週末に開催され、フランスではアヴィニヨンの演劇祭に次ぐ規模だと言われています。今年は25周年でプログラムも盛り沢山ですが、基本的に公共空間を利用して行うストリートパフォーマンスが主で、市民が無料で予約の必要がなく気の赴くまま、気軽に足を運べるイベントで名前は「Accroche...

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この夏のウォーカブル(北仏編・パリ・アンジェ)

この夏のウォーカブル(北仏編・パリ・アンジェ)

9月の第一週は南仏はまだまだ夏だと書いたが、アンジェやパリではすっかり秋模様で、朝晩は12度くらいまで冷える。こちらの方がもう本当に夏休みも終わりで新学期という気分になる。 アンジェでは8月31日まで中心広場にビーチ設定があるが、9月1日には撤去工事が始まり、現在は秋のお化粧直し中(プレイス・メイキング)中である。 9月のパリは気まぐれで、お天気の良い日と「もう冬か」と思うような雨風の日が交錯する。...

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執筆、一般公開文献
都市政策へのパリ五輪のレガシー(ハイライフ研究所WEBマガジン寄稿)

都市政策へのパリ五輪のレガシー(ハイライフ研究所WEBマガジン寄稿)

公益財団法人ハイライフ研究所のWEBマガジンに「フランスの新しい都市像・2024五輪を通してみたパリの都市政策」を寄稿しました。 https://www.hilife.or.jp/17488/ パリ五輪選手村鳥瞰図(出典:Vue aérienne du Village olympique Paris 2024. © Paris 2024 / SOLIDEO –Plasticine – Dominique Perrault / Ingérop / Une Fabrique de la Ville / VITEC / Agence...

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日本不動産学会誌に寄稿しました

日本不動産学会誌に寄稿しました

・日本不動産学会誌149号「特集・インフラ整備、地価上昇と地域経済」に寄稿させていただきました。 この特集号の巻頭記事は、2024年春季全国大会シンポジウム「地域交通としてのLRTの課題と展望」で、18頁にわたり、先生方の大変興味深いご見識、ご意見がまとめられています。また、2023年度に開通した宇都宮市の事例もあらゆる角度から検証されており大変興味深いので、特にLRT導入とその地域にもたらす効果にご関心のある方は是非ご一読されることをお勧めいたします。...

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パブリックスペース活用事典(2023年12月)

パブリックスペース活用事典(2023年12月)

「パブリックスペース活用事典: 図解 公共空間を使いこなすための制度とルール 」に、パリの15分都市構想について寄稿させていただきました。 泉山 塁威 (著, 編集), 宋 俊煥 (著, 編集), 大藪 善久 (著,...

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