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ミラノから・新型コロナウイルス関連情報

01 03 2020 | Actualités ブログ記事, Italia イタリアの都市

  • 現況の数値
  • イタリア防災庁発表では、2月26日18時現在の累積感染者数が400名。うち 死亡12名,治癒した者3名。
  • 政府の採った措置
  • 感染者が集中しているロンバルディア州及びヴェネト州の11の自治体( 併せて人口5万人)においては,これらの自治体への出入が禁止され,公共交通機関の運休(汽車は通過),労働活動の停止等の措置が実施されています。
  • 27日現在,ミラノを首都とするロンバルディア州や,ヴェネト州(ベネチア),エミリア=ロマーニャ州(ボローニャ),ピエモンテ州(トリノ),リグーリア州(ジェノバ)ではイベントや集会の中止,学校の休校,美術館及び文化施設等が3月1日まで閉鎖、閉館。中でもロンバルディア州ではバール(喫茶店),夜間営業の場所,一般人に開放された娯楽施設は,18時より翌朝6時まで閉鎖となりましたが(2月24日から3月1日まで)、一般食品店、スーパー、レストランは普通営業です。
  • すでに、3月末に予定されていたミラノの世界的見本市デザインショー(2020の出店舗)の、6月への延期が発表されました。欧州経済の中心地の一つであるミラノから、今後あらゆる経済的なマイナス影響が出てくるでしょう。
  • 飛行機、車、汽車、船等で国境間の移動ができる欧州では、イタリアからの移動者の入国制限を測ることは不可能で、現在、その動きも見られない。だから今後フランスやドイツでの感染者も増えることでしょう。そういった意味では、島国である日本で水際感染が止められなかったのは残念です。
  • 私の見た所感
  • 一部のメディアではスーパーの棚が空になった映像が紹介されていますが、ミラノ市内に住む私が近所のスーパーを10軒見ましたが、一店舗においてのみ、パスタ(安いもの)のコーナーのみ空になっていましたが、それ以外は通常です。

  • またマスクをしている人はアジア系の観光客のみで、現地のイタリア人には全く見られない。スーパーのレジや郵便局、銀行窓口など不特定多数の人に会う職業の人達も今のところマスク着用は無い。これは、文化の違いか、或は、「マスクはすでに風邪などの症状がある人が他人への感染を防ぐには必要だが、健常者が防護性の高くない普通のマスクを日常着用しても余り意味がない」という情報が行き渡っているためか?マスコミを通じて報道される安全防護対策も、手洗いやアルコール消毒、「人混みを避ける」などは推奨しているが、マスク着用は咳などをする人が着用すべき、となっている(下の写真・誰もマスクをしていない)。

  • また学校が少なくとも1週間閉鎖で、4月には復活祭休暇もあるため、学業時間不足が今から懸念されている。学校によってはスカイプで授業を行うところ、PCやタブレットを使用してE-Learningのプログラムを消化させるところなどもあり、このあたりも日本と違うところか。自宅就労になって暇な人がいるのか、ネットではこの状況を揶揄する多くの戯画が出回っている。ユーモアも余り日本での状況で見られないところ(下の画像・これからパンを買いに行くけれど、戻ってくるからね)。

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