- 自治体がどのように、LRT導入工事を積極的に市民にアッピールしているかは、すでに、https://www.fujii.fr/?p=5415&lang=jaでご紹介した。普通の公務員の顔写真パネルを公共空間に置くことには、反響があった。アンジェ市のトラム局長に聞くと、「あれは、架橋工事に必要な工具などの置き場を、上手く隠すため」と、実にあっさりとしていた。そんな、架橋工事の秋の進捗状況です。
- 「LRT工事は400の雇用口を提供しています」というパネルが、街角のあちこちに。ここでも働く人が前に。(短縮時間労働契約もすべて、フルタイム労働に換算して400なので、実際には400人以上の人がLRT工事に携わっている)
- 今年もエクスプレス誌の調査で、アンジェ市は「住みやすい地方都市NO1」に選ばれました。
フランスでの「住みやすいまち」の都市ランキング調査/パラメーターの大項目としては、「モビリティ」「環境」「経済」「健康」「社会政策」の5項目の他に、教育、住居環境なども調査項目に入っている。ただし、こういったパラメーターは、国民が「住みやすい町」に何を求めているかで、大きく変わってくる。日本の総務省や経産省も同じような調査をしているが、パラメーターはかなり違っている。たとえば、「治安が良い」「不動産価格が余り高くない」というパラメーターは、日本では余り考慮されない項目だろう。
- エクスプレス誌での調査で、リヨン、ボルドー、ナント、ストラスブール、ニースなどの大都市が上位に上がらないのは「家賃が高いこと」と、豊かな都市なので社会に貧富の差が大きく、これがマイナスに採点されるからです。その結果、アンジェやブレストのような中都市が上位に出る。しかし、決して上位に上がらない都市に魅力が無いわけではなく、注意してランキングを見る必要があります。
だから、アンジェ市に次いで、上位からポワティエ、ブレスト、リモージュ、レンヌと、日本の皆さんには余り馴染みのない名前が続くのは、上の理由によります。
参考までに、パリジャンの移住先の地方都市として、一番人気があるのはボルドー市ですが、エクスプレス誌のアンケートでは12位でした。
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