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  • 大規模な改修が必要とされる首都高速道路で、政府は、道路上の空中権と呼ばれる権利を民間に売却し、その資金を使って改修を検討していることが、先日NHKで報道されていたが、多分そのスペースは最大の利益を生み出すために整備されることだろう。 一方、ニューヨークのマンハッタン南のお洒落なチェルシー地区にあった高架鉄道跡が、今「High Line」と呼ばれる公園になり、週末には散歩する市民に大人気のスポットとなっている

再開発前はこんな感じ。

  • もともとハイラインは1930年代に開業したが、1950年代に入ると、高速道路を使ったトラック輸送が増加し、鉄道による貨物輸送は衰退していった。1960年代にはハイラインの南端区間が廃止された。

その後何年かは打ち捨てられていて、廃線には雑草や草木が生えていた。1999年、非営利団体のフレンズ・オブ・ハイラインがハイラインの沿線住民によって設立され、彼らはハイラインの保存と、パブリック・スペースとして再利用することを主張した。ハイラインを歩行者向けの用途に再開発するための幅広いコミュニティの支援が広まり、2004年にはニューヨーク市の予算が割り当てられた。2009年6月8日には、南端のガンズヴォート・ストリートから20丁目までの区間が市営公園として開設された。

現在まではさらに30丁目まで伸びていて、さらなる延長工事も予定されている。

文化的な催しも多く、フードコートまである。

日曜日の午後、人々が昼寝をできるロングチェアーも用意され、市民はそれぞれ思い思いの時を過ごす。

又ハイラインから見えるニューヨーク市街地の景観も興味深い。

NYのブルームバーグ市長は、ハイライン・プロジェクトが地域活性化の先導役となっているとみなしている。

200種類以上の草木が植えられているが、春を告げる色鮮やかな花も見られました。

  • ハイラインが都市公園に再生されたことで、付近の不動産開発が活発になり、ハイラインをまたぐ形でホテルまで建てられている。またこの近辺はもともと肉屋関係の施設が多かったそうだが、今ではお洒落の最先端のお洒落なブティックや近代的なオフィスが入るビルなどがみられる。 緑地開発を行いながら、経済的効果を生み出す、これぞ究極の「産業廃棄物再利用」。 しかもその恩恵を一部のプロモーターだけでなく、一般の市民も半永久的に享受している。

2007年、ニューヨーク市の長期環境計画「PlaNYC」が立ち上がり【現在は2011年の改訂版】全市民が徒歩10分圏内に公園にアクセスできるようにすることも目的の一つだそうです。そして、2007年から2011年までの実績として、数百エーカーもの新たな公園を建設し、25万以上の住民が徒歩10分圏内で公園にアクセス可能になったそうです。何だか羨ましい話ですね。

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