・フランスは新学年が9月からで、長い夏の間閉鎖していたオペラ座、劇場などのプログラムも10月から始まります。それに先駆けて、人口15万人のアンジェ市では野外演劇祭が毎年9月第二週末に開催され、フランスではアヴィニヨンの演劇祭に次ぐ規模だと言われています。今年は25周年でプログラムも盛り沢山ですが、基本的に公共空間を利用して行うストリートパフォーマンスが主で、市民が無料で予約の必要がなく気の赴くまま、気軽に足を運べるイベントで名前は「Accroche...
Actualités ブログ記事
この夏のウォーカブル(北仏編・パリ・アンジェ)
9月の第一週は南仏はまだまだ夏だと書いたが、アンジェやパリではすっかり秋模様で、朝晩は12度くらいまで冷える。こちらの方がもう本当に夏休みも終わりで新学期という気分になる。 アンジェでは8月31日まで中心広場にビーチ設定があるが、9月1日には撤去工事が始まり、現在は秋のお化粧直し中(プレイス・メイキング)中である。 9月のパリは気まぐれで、お天気の良い日と「もう冬か」と思うような雨風の日が交錯する。...
ウォーカブルとセットでグリスロを導入するフランス(この夏のウォーカブル・南仏編)
フランス各地では今週が新年度・一学期が始まる週です。マルセイユやニース付近では週明けが記録的な大雨で、予定されていた入学日が月曜日から火曜日に変更されましたが、大雨一過後はいつもの青空が広がりまだまだ夏の雰囲気です。真夏ほど暑くならない9月はインディアン・サマーと呼ばれ、南仏では6月と共に最も過ごしやすい時期です。 さて、この夏に見たエックスプロヴァンス市やマルセイユ市、その近辺のマイクロ・モビリティ写真です。 Aix en...
万博「未来の都市」館の新しい都市像
さて、万博のテーマ「命と未来社会」展示エリアは、メイン会場からかなり離れた西ゲート側にパビリオンが集中しており(「未来の生活・フューチャーライフゾーン」と名付けられている)、秀逸な日本企業が時間と予算をかけて用意したパビリオンが多いと聞いている。残念ながら抽選方式なのですべてのパビリオンを回ることはできないが、運よく是非見たいと思っていた「未来の都市」が当たった。東大で講義を年2回持たせて頂いているスマートシティスクールを運営される日立会長・東原敏昭氏と東大総長・藤井輝夫氏との共著「Society5.0のアーキテクチャ・...
大阪万博のパーソナルモビリティとeMover
6月に帰国した折に、大阪万博に1日だけ行ってきた。万博の見どころや賢い過ごし方については、多くの人がすでにSNSで発信しているので(私自身もそれらの記事を参考にして訪れた。何しろ1日しかないので)、ここでは私自身が乗ってみた万博のマイクロ・モビリティを中心にまとめてみたい。...
ニューヨークの渋滞税と4月に見た道路事情
・ニューヨーク市は今年1月5日から渋滞税を導入したが、連邦政府は4月20日までに廃止するように求めていた。しかし、ニューヨーク州のホウクル(Hochlu)知事(ニューヨーク初の女性知事でもある)は、連邦政府の停止命令には従わず、渋滞税徴収を4月20日以降も続けることを発表した。私はちょうどこの時期にNYCにいたので、少しレポートしてみたい。 Congestion Taxeは渋滞税と訳されることが多いが、NYではCongestion...
木蓮と住民集会・フランスも桜が咲いています
今週の火曜日25日に東京の桜の一部が開花したそうですが、パリからTGVで1時間15分大西洋側に位置するアンジェ市では、かなり以前から各所に桜の花が見られます。そして桜だけでなく、ボケの花、椿、アーモンド、モクレン、梅などが一斉に咲きみだれ、もうすぐ冬時間から夏時間に移行することもあり、一気に春の到来を感じます。 さて、私はただ美しいと感じたLRT路線の「神戸の木蓮」ですが、市民にとっては別の見方や意見もあります。ちょうど昨日、市長や議員がアンジェ中心市街地の都市計画を説明する「Conseil du...
80億円予算で行うノートルダム大聖堂前広場と周辺の緑化整備
2019年の火災事故のあと5年をかけて主な改修工事を終えたノートルダム寺院の一般公開が、昨年度の12月から始まりました。多額の修理コストにもかかわらず、フランス政府は大聖堂入場無料の方針を貫き、年間1500万人近いといわれる観光客はあらかじめネットで入場予約を行うことも可能になりました。当初はあっという間に入場予約枠が埋まったと言われていましたが、予約せずとも当日並んで見物することもできます。3月の晴れた日、大聖堂の前で15分ほど並んだだけで、案外スムースに中に入れました。...