ストラスブール市民のすべてがこのドイツへのLRT延伸計画に賛成だったわけではない。ストラスブールにはすでに全長42.65KmにわたるLRT路線が整備されていたが、都心の西部に位置する自治体コニグショフェン(ストラスブール広域自治体連合を形成する28の自治体の一つ)の住民35000人がいる地域には、まだLRTが運行していない。またストラスブールの商店街には、タバコや生活基本資材などの物価がフランスより安いドイツ側に客足が移るのではないかと危惧する者もいるという。だからストラスブール側では広報に大きな努力を図ってきた。...
Actualités ブログ記事
国境を超えるLRT 2 (2017) ついに国境を越えてドイツまで運行するストラスブール市のLRT
4月28日午後にストラスブール市のLRT/D線の、ライン河をはさんだ対岸のドイツのケール市まで延長運転の開通式があり、翌日29日の午前4時30分から10分に1本の平常運転が始まりました。沿線の模様を、現地で延長線運行のトラムに一番乗りされた堀切邦生氏の素晴らしい写真と共に、ご紹介します。...
5月の風景
[:ja] フランスは5月7日の大統領決選投票を控えて、社会の緊張が高まっていますので、少し息抜きに、日常の風景を。日本ではGWでこれからクールビズですが、欧州では寒さが続き、ボルドーを初め葡萄が凍結する地方が続出で、これは1991年以降無かった現象。今年は美味しいワインは難しいかもしれない。 そんな中、ロワール河のサイクリングに出かけました。お馴染みのサイクリング道路の標識です。写真の道路は自動車と併用ですが、休日はほとんど自動車はみかけませんでした。...
拙著への社会学者からのコメント
詩人・社会学者である水無田気流氏が、「フランスの地方都市にはなぜシャッター通りがないのか」を、「地方の衰退を包括的に防ぐ鍵」としてご紹介くださいました! http://www.gakugei-pub.jp/…/syoh…/1704france-local/index.htm 評 : 水無田気流 (詩人・社会学者) 「地方の衰退を包括的に防ぐ鍵」...
国境を超えるLRT 1 (2017)
こちらがCTSの、D線ドイツまでの延伸運転開通の公式ポスター(@CTS) 4月29日に開通が予定されているストラスブールLRT・D線のドイツ対岸都市ケールまでの延伸。 まずライン河の支流の運河に新しく架橋された橋を渡ったのちに、ライン河本流にかかる橋を走行する。...
パリの変身3・都市交通の多様な形
4)多様化する都市交通の供給 パリ首都圏の交通政策は、イルドフランス交通事務組合が一括して策定している。路線、運賃を決定し、将来の交通計画を策定し、実際の運行はSNCFやRATPに委託している。パリ都市交通供給は非常に多様化してきており、その利用度も郡を抜いている。 LRT 8路線 105Km 187駅 1日のパーソントリップ2億2300万人 地下鉄16路線 215Km 301駅 年間パーソントリップ15億2600万人(うち2線が無人運転 )...
パリの変身2・環境という名のもとに
[:ja] 環境の名のもとに実施されたもう一つのマイカー対策は 2)クルマ登録番号の偶数、奇数で運転日を分ける たとえばクルマの番号が :...
パリの変身1・環境という名のもとに
[:ja] 2016年12月と2017年1月に、微笑粒子状物質の濃度が基準値を超えた為に、車輌交通の規制措置が取られた。 1)クルマのクリーン度を提示するステッカー表示の義務付け (非分類=1997年以前に新車登録のクルマ)、(クラス5=1997から2000年登録のディーゼル車)、2001年以降のクルマは汚染物質排出量に応じて4から1に分類したステッカーを、2017年1月16日からクルマのフロントガラスに表示することが、パリ首都圏で義務付けられた。 その名はCrit'Air (Certificat Qualité d'air =...