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「運輸と経済」1月号 駐車施策と連携し、MaaSを駆使した公共交通利用促進の政策

19 01 2023 | Dijon ディジョン, MaaS, Public Transport 公共交通, Publications 寄稿記事, Smart City スマートシティ

・2023年1月号は、スマートシティ・ディジョン・シリーズの3回目です。交通政策は、スマートシティとしての都市マネジメントの中心を占めます。市民向けにOnDijonを説明するパネルの冒頭メッセージは、「OnDijonで移動を簡単にする」。毎日の利用につながる交通における改善は、市民にも訴えやすい。

ピンク色で統一されたケオリス社が運行する、ディジョン市の公共交通

・世界的規模で公共交通を運行し、常に新しい交通施策の試みを実施できるモデル都市を検索しているケオリス社にとって、革新的なOnDijonプロジェクトを施行したディジョン・メトロポールは正にモビリティのラボラトリーと言えます。ケオリス社が独自で開発したMaaSのプラットフォームを駆使して、いかに一枚のカードで市民の移動の利便性を高めるかに工夫を凝らしています。たとえばVISAタッチ(クレジットカードで公共交通の車内で直接支払う)ができるのは、フランスではまだDijonのみです。またなぜフランスではMaaSに、モビリティ情報を搭載しないのか、説明を試みました。

左・経路検索、中央・公共交通車両の停留所到着時刻情報、右・公共交通の渋滞情報(ケオリス社のホームページより)

・Dijonのケオリス社は公共交通やシェサイクルの運営に加えて、駐車場と駐車違反車の補完パークの管理(料金回収管理を含む)も包括しています。そして車と共存しつつ公共交通利用を促進するために、中心市街地に入る車の駐車誘導政策を行っています。全駐車場の約半数が自治体の管轄下にあるフランス各地の自治体は、効率的に情報収集と収入管理を行うために、利用者にとっても便利なスマートペイメントを普及させてきました。

フランスで、こんな駐車料金支払い機を見かけた方もいるでしょう。

・太陽パネルを搭載したパーキングメーターはフランス製。ディジョンにはこのタイプのパーキングメーターが370台あります。スマホによるスマートペイメント以外に、従来のように現金やカードで支払うことも可能です。全く同じ機械がニューヨークやミラノでも整備されています。とにかくモビリティに関してはデジタル化が驚くほど速いフランス。公共交通も一般車の駐車もスマホで処理、が主流になるでしょう。

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