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静岡シンポジウムレポート 4 「公共交通の活性化推進策について」

10 09 2012 | Actualités ブログ記事, Conférences 講演, Shizuoka 静岡市, Symposium シンポジウム・パネラー発言要綱, Tramway-路面電車, Urban Planning まちづくり

  • 静岡市パネルディスカッションで考えたこと、続きです。

2)      公共交通の活性化について

公共交通活性化やその利用促進に必要と思われる手段は4点あります。『車との共存』『利用者の使いやすい運行』『乗ってみたいと思わせる、街のシンボルとなる交通手段』『沿線の同時開発』です。

1. まず、1番目の公共交通利用促進のキーワードは、以外なことに「車との共存」です。誤解のないように申しますと、 「総合的な交通プランを考える」ということです。トラムにこだわらず、バス、自転車、歩行者優先道路、駐車対策とグローバルに都市交通政策を構築することが大切です。

2.2つめのキーワードとして、「利用者のニーズにどれだけ答えているか、という視点」  が一番大切だと思います。そのためには、「出来るだけ乗りやすい仕組み」、「料金体制」、「運行時間」、「電停への簡単なアクセス」などあらゆる工夫を、フランスの行政は惜しみませんでした。

一見普通の廊下に見えるが、実は静岡市のバス路線の屋内にあるバス乗り場・悪天候や排気ガスから利用者が守られている。利用者優先・バスはガラス越しに外で待機

3.  3つめに、公共交通を導入しただけでは、やはりドアーツードアーの車の利便性に負けてしまいます。ので、何よりも、「乗ってみたい」と思わせる魅力のある、デザインの優れた交通手段を採用することが大切です。

人は『環境にやさしい』という大義名分だけでは、車から公共交通に乗り換えてくれません。利用促進には、公共交通の魅力を高めることが重要で、静岡や清水が誇りとできる、まちの顔・シンボルとなれる交通手段が望まれます。

そのためには、市民の期待度を高めるためには、導入の企画段階から、工事中を通して十分の情報を市民と共有し、「まち全体で、公共交通導入を待つんだ、という気持ちの共通の持ち上がりを演出」することが大切です。都心にLRTが通る開通日は、フランスの主だった地方都市では大統領までが出席する、まちをあげてのお祭り騒ぎになっています。

4. 4つめは、トラム利用を促進させるために、トラムに乗りたい理由をつくることです。すでにある図書館やコンベンションセンター前に電停を設けたりと、沿線の開発も同時に進めます。

静岡と清水の間の『行ってみたい所』


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