- ストラスブール市の観光誘致策として、クリスマスマーケットの伝統が活かされたことは、拙著「ストラスブールのまちづくり」でも述べたし、講演でも良く紹介しています。クリスマス関連商品を並べる屋台は、中世からライン河をはさんだ村落で存在したが、ストラスブール市では10年ほど以前から「トラムに乗ってマルシェ【フランス語の市場】に行こう」の観光キャンペーンを打ってきた。かつては冬場はホテルの稼働率が50%を切っていたが、2009年度にはクリスマスマーケットが開催されている11月第4週からの1ヶ月の間の観光客数が200万人を突破した。人口27万の都市には大きな数字だ。12月はストラスブール市から40Km離れたコルマール市のホテルまで超満員になるくらいの人気イベントになった。(写真下・まちの中心にあるクレベール広場にある「もみの木」(Sapin de Noel/正確には杉の木)販売コーナー・フランスの家庭で飾るクリスマスツリー用の本物の木を並べている。これをかついでトラムで移動するか、或いは広場の地下にある駐車場の車まで運ぶ。それにしても、あいかわらずトラムと人、店舗スペースとの至近距離に驚く)
今ではトラムの車窓に堂々と「ストラスブール・クリスマスの聖都」とまでアッピールしている。(写真下・おなじみの「座ると膝まであるトラムの車窓」)
1994年からまちの中心クレバー広場に飾っている高さ30mの樅の木は、ストラスブール市の南にひかえるボージュ山脈から運んでいる。この木だけでも2000万円以上のコストがかかっており、これに加えてデコレーションやまちのイリュミネーション、催しイベント等の費用も自治体が負担している。
ストラスブールのクリスマス

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