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  • ニース市は公共交通推進政策では、この人口レベルの地方都市としては出遅れた後発組ともいえる 。ニース市のLRT第1線は2005年に完成したが、それまでは全く連携のないバスが4路線あるだけ、といった状況だった。ストラスブールでトラム導入行政の 責任者だったマルク氏が、2008年にニース市のトラム・大型プロジェクト局長として就任してからは、辣腕をふるっている。

ニース市を中心として46の自治体が広域自治体連合を形成し(人口55万人)、専用軌道バス路線の充実化, LRT第2路線敷設工事(9月から)などの総合的な交通政策を進めているが、まずは自転車政策から紹介する。

この美しい「イギリス人の散歩道」にさえも、自転車専用道路ができた!歩行者空間、自転車専用道路、駐車スペース、一般道路の順になっている。

  • 2009年より自転車推進政策を発足させ、2012年では175箇所に1750台のレンタルサイクルを設置しており、【周辺住民30万人】、ニース全体の道路の20%近くに自転車専用道路を整備し8200箇所の駐輪所を設けている。(37%が自転車利用、残りはスクーターなど二輪車)

その名もVeloBleu ブルーの自転車

  • 何より驚くのは、ニース市では市民の電動自転車或いはスクーター購入に際して、購入価格の25%の補助(最大250ユーロまで)を行っていること。現金支給です。
  • フランスでは現在「アクティブモード」という表現がある。「健康と環境のために、一日30分は歩くか、自転車に乗る」という、移動のあり方の見直しを指す。各自治体が行うあらゆる公共交通政策を支援するフランス政府は、その目的を「福祉と環境」としている。福祉は「国民全員が動ける権利」の保証、環境では何とか車全体の走行距離Kmを減らすことを目標としている。では次にバス政策をみてみよう【続く】

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