- 学生さんたちから頂いたコメントを続けてご紹介します。
- 地方のまちづくり
フランスのような地方都市を盛り上げようとする市政は、絶対に必要だと感じた。日本の地方都市には魅力を感じないのに、なぜ、欧州海外の地方都市に魅力を感じるのが疑問だったが、各々の地方都市に活気があふれていて、その町ごとのカラーが明確で、そのカラーべースの町づくりがなされているからなのだと気づかされました。
トラムの運行時間の長さには驚きました。田舎では終電、終バス時間が早いために、LRTを導入することで人々が出歩くことに効果的だと思います。
- 成功モデルの必要性
『公共交通に税金を大量に投入』というのは、一見市民に難色を示されて当然だと思うので(今の状況に慣れているため)、「これだけ、暮らしやすくなりました」、というストラスブールのようなモデルケースを示す機会を増やすなど、社会的コンセンサスを形成することが極めて大切だと感じました。
- 行政とまちづくり
日本においても、市民や行政の交通に対する意識は高いが、確かに市民と行政間での交流関心は少なく、フランスのような意思疎通が行われていない。それが地方がなかなか整備されないのも頷けると思います。
国や地方自治体といった行政が、交通施策にかかわることが非常に重要であるということを、改めて考えさせられました。
- なぜ京都でLRTが進まないのか?
そこには政治と住民の要因が大きいのでは。
1.すなわち住民がLRTを知らない。
2. 住民の政治への信頼度が低い
3 政府も市民も目先のことしか見えていない。
もっと日本全国的にLRTのメリットを宣伝するべきなのではないだろうか?
本当に成功モデルが富山市しかなく、路線距離もまだ短い。全国展開のメリット宣伝もまだまだ困難なのが実情です。
- 車を敵と考えるのではなく、LRTと車の共生が大事だとのメッセージが印象的でした。LRTはただ単にトラムを導入すれば良いというわけではなく、バスや鉄道の乗り入れや連結が容易にできてはじめてLRTと呼ぶことを初めて知りました。
- ペシミストの学生さんもいます。でも正直です!
現状の体制がすべて覆されるような革命的なことが起こらない限り難しいと思う。そこまでするくらいなら、できたとしても時間がかかるならば、自分は現状のままでいいかもしれない。 或いは「フランスに移住する方がいい」といった考えに至りそうである。自分のような人間が多くないといいのだが。
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