ページを選択
  • 昨年度5月にNYを訪れたあと、ブログで[PLANYCでこれからNY市は自転車政策に重点を置くことを発表している]と書いた。https://www.fujii.fr/?p=1686   https://www.fujii.fr/?p=1699。 この6月のNYでは1年前には全く見なかった乗り捨て式レンタルサイクルが普及しているので驚いた。スポンサーはシティバンク。マンハッタンが中心で、3000箇所のステーションがあり、至るところで利用者をみかける。
    • 自転車は5000台以上あり、契約は24時間、1週間、1年間のタイプがあり、1回当たり30から45分利用できるので、NY街中での移動に適している。スマートフォーンの専用アプリをロードダウンすれば、「今現在いる自分の位置から近いステーションで何台の自転車が残っているか、また、使用後、何処に乗り捨てるか」、などの情報が分かりやすく搭載されている。とてもシンプルで素敵なサイトなので一度見て欲しい。HPはスペイン語、ドイツ語、中国語の頁もある!https://www.citibikenyc.com/

    https://www.citibikenyc.com/ より

    • 「年間95ドルのメンバーズフィーを払えば、45分以内なら、何回自転車を利用しても良い」、といういたって簡単なシステムだ。 ただ、主に観光客向けの利用は、1日10ドルと割高なので、余り利用されていないようだ。NY住民に聞いてみると「ちょっと今日だけ自転車」というユーザーはNY住民でも少なく、もっぱら公共交通の駅から通勤先への日常的な移動などに使われているようだ。

    健康志向で自転車愛好家が目に付くNYブルックリン地区。                                          広場からクルマを排除し、歩行者専用空間は週末は巨大なフードマーケットになり人で賑わっている

    あくまでも歩行者優先で、自転車も降りなければならないエリアが明記されている

  • しかし、タクシーが本当に簡単に取れるNYでも着々とモビリティー革命は始まっている。自転車専用道路の整備もこの1年でみちがえるほど進み、NYのようにクルマ通行量が多い道路風景の中に自転車利用がすっかり溶け込んでいる。NYのど真ん中だって道路空間の再配分が進み、セントラルパーク南の市街地中心部でも自動車空間よりも、自転車整備道路、歩行者空間の幅の方が広い。

    銀座の中心道路の半分以上が恒常的に歩行者空間と自転車専用道路になったと想像してほしい。NYはクルマも多いが、道路上にもこうして座れるスペースが各所に設けられている。(セントラルパーク南)

    下写真は同じくマンハッタンにある有名デパート・MACY’S の真正面の道路。ここはクルマはすべて迂回させて、買い物あとにゆっくりと座れる空間として、周りには樹木も配置された贅沢な都会のスペースになっている。銀座の松屋デパートとアップルストアーの間の道路がカフェになったようなものだ。ただし、このNYの空間は「消費をしなくても座ることができる」。

カテゴリー

0コメント

コメントを提出

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です