ニューヨークの渋滞税と4月に見た道路事情
・ニューヨーク市は今年1月5日から渋滞税を導入したが、連邦政府は4月20日までに廃止するように求めていた。しかし、ニューヨーク州のホウクル(Hochlu)知事(ニューヨーク初の女性知事でもある)は、連邦政府の停止命令には従わず、渋滞税徴収を4月20日以降も続けることを発表した。私はちょうどこの時期にNYCにいたので、少しレポートしてみたい。 Congestion Taxeは渋滞税と訳されることが多いが、NYではCongestion...
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・ニューヨーク市は今年1月5日から渋滞税を導入したが、連邦政府は4月20日までに廃止するように求めていた。しかし、ニューヨーク州のホウクル(Hochlu)知事(ニューヨーク初の女性知事でもある)は、連邦政府の停止命令には従わず、渋滞税徴収を4月20日以降も続けることを発表した。私はちょうどこの時期にNYCにいたので、少しレポートしてみたい。 Congestion Taxeは渋滞税と訳されることが多いが、NYではCongestion...
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宇都宮市の皆様、ありがとうございました ②
LRTに搭乗された方々の写真はすでに多く掲載されていますが、自分が乗ったショットはやはり嬉しい大切な記念です。LRTの運転手採用試験にはすごい倍率で応募があったそうです。皆、このLRTを最初に運転する者になりたい、という想いだそうです。 つり革もツートンカラーでお洒落で、つかまりやすい。 2023年のライトレールイトレール開通を控えて、日本中の路面電車が走る都市から、エキスパートたち(後列の皆様)が中尾氏のもとに。...
宇都宮市・LRTのあるまちづくり①
12月に宇都宮市をご案内いただきました。 本当に素晴らしいLRTのデザインで、駅東口のテラス広場を初めとして、駅舎や街の表示パネルなど、細かいところまでにデザインが統一されて、LRTだけでなくて全体として素敵な空間になっていたことが、自分のことのように嬉しかったです。 ...
「運輸と経済」11月号 スマートシティ!OnDijon
・「運輸と経済」11月号から来年の1月号までは、スマートシティの報告です。日本では水害危機対策を中心として高松市や、都市レジリエンスを目的として富山市など、幾つかの都市がスマートシティの社会実験を行っています。フランスでも、パリでは水道管理、モンペリエ市では土壌に湿度センサーを設置して公園や道路の植栽物への給水の必要性に応じて水の量を調整をするなど、テーマを絞ってスマートシティ構想が実現されています。...
土木学会誌10月号 「新型コロナ危機を契機としたまちづくりの方向性」森・前富山市長との対談
・土木学会誌10月号で、芝浦工業大学准教授の楽先生の司会で、森雅志・前富山市長と、「新型コロナ危機を契機としたまちづくりの方向性」という題名で対談させて頂いた記事が掲載されました。土木学会がフランスのまちづくりにご関心を常に持たれていることを、とても嬉しく思いました。対談では、コロナで車走行が一気に減少した機をとらえてフランスが早いスピードで新しいまちづくりを進めている様子、法整備も国の財政支援も、公共交通を支え、同時に歩行者専用空間の充実化や車以外のモビリティ利用を推進する方向性を示していることなどがお伝えできていれば、と願っていま...
「運輸と経済」10月号 ナントの総合的交通政策と15分都市構想(第2回)
・9月号で紹介したナントはまた文化政策においても卓越した都市戦略を実行してきた。2012年から毎夏行われている野外アートのイベント、「ヴォワイヤージュ・ア・ナント(ナントへの旅)」のプログラムのレベルの高さには定評がある。都市そのものを劇場とみなして、大がかりな複数のインスタレーションアートを中心市街地の複数の広場に設置し、美術館に足を運ばずとも住民が芸術作品を鑑賞できる(下写真)。このプログラムはコロナ下の2021年も実施され、今年は7月2日から9月11日まで行われた。...
「運輸と経済」9月号 ナントの総合的交通政策と15分都市構想(第1回)
9月号と10月号では、利便性の高い公共交通ネットワークを充実させ、できるだけ都心における車利用を抑えてきた、大西洋岸の人口約69万人の地方都市ナント・メトロポールがテーマです。9月号ではナント・メトロポールの総合的な交通政策を、10月号ではその卓越した交通政策や文化への投資と産業遺産地域再開発計画が、環境という観点からナント島におけるまちづくりの中でうまく融合した様子を紹介します。ナントの交通政策については、今までも幾つかの媒体や講演で何度か紹介してきましたが、変化のスピードが速く、新しい要素も増えているので、私自身、街を訪問するのが...