・まだコロナの影響が街に濃く残っている2021年4月から、2年間お任せいただいた「運輸と経済」の海外レポート連載もこの3月で一旦お休みを頂く。欧州では2023年の今では街は、コロナ以前と全く変わらない賑わいを見せている。ロックダウンを経て、人々はまちに出て来る楽しみを満喫しているかのようだ。マスクをしている者は、もう誰もいない。 ・連載の最終号は、都市空間の再編に取り組む、小規模人口のフランスの自治体を取り上げた。人口7万5千人の大西洋岸に面したラロシェッル(La...
都市空間の再編成、まちの賑わいの創出
「運輸と経済」2022年1月号「モビリティを包括した街路整備」
・大阪市の御堂筋を初め、日本でも歩行者専用空間づくりが進展しています。国土交通省の発表によると2021年10月31日時点で 、まちなかウォーカブル推進事業に316の団体が申請。フランスでは特に「Walkable city」という表現は使わないが、中心市街地で車を排除して歩行者専用空間の整備を進め...
6月3日からカフェも再開・フランスの道路空間利用
イタリアから約2週間遅れてコロナの感染が始まったフランスでは、やはり2週間遅れでイタリアを追うように段階的なロックダウン解除をはじめている。イタリア人の日常に溶け込んだ街の風景が「アペリティーボ」だとすると、フランスは「カフェ」。特にパリでは、自分の住まいの近くに行きつけのカフェを決めている住民も多い。カフェを含む飲食店の開業が、イタリアから遅れて2週間後の6月3日から許可された。ただしイタリアと異なり、フランスの飲食店開業は、外(つまりテラス)にテーブルを置ける店舗にのみに(今のところ)限られている。...
日経研月報(日本経済研究所)2020年1月号・特別記事で講演録
2019年11月に日本経済研究所で「モビリティと都市空間の再編成による賑わいの創出」というタイトルで、お話しさせて頂いた講演(非公開)の記録を、2020年1月号で12頁の巻頭記事でまとめていただきました。 以下、記録をお読みいただいた方々からのコメントを掲載させていただきます。 「ウォーカブルシティ」の実現に向けた、行政サイドや住民サイドのマインドのあり方、意識醸成・施策推進などの具体的な手法などについて、大変わかりやすくまとめられており、大変参考になりました。...
茅ケ崎講演レポート
茅ヶ崎商工会議所公開フォーラム「さらに魅力ある茅ヶ崎を目指して」 主催者チームのお一人浅野氏のFBご投稿記事より 70名で告知→100名に増席→最終110名での開催となりました!!! 茅ヶ崎商工会議所 公開フォーラムヴァンソン藤井 由実先生「さらに魅力ある茅ヶ崎を目指して」 終始寝る人もおらず! 地元書店に用意して頂いた本は完売! ローカルファースト研究会が今回広報担当しましたが、他団体と協力して地域を盛り上げる! 新しい試みとなりました。 セッションでは、茅ヶ崎商工会議所亀井 信幸 (Nobuyuki...
長野講演レポート 1
主催者NUPRIの鈴木隆治氏のFBでのコメントより(写真は鈴木氏と) 昨日恒例のNUPRI長野都市経営研究所の講演会が開催されました。 講師はフランス在住のビジネスコンサルタントヴァンソン藤井由実先生。「地方都市の賑わいを取り戻す最善策~フランスの事例に学ぶ~」と題してご講演頂きました。聴講者は約150名。大変皆さん熱心に耳を傾けられました。...
日建設計講演レポート
日置氏のFBへのご投稿記事より ヴァンソン藤井さんの講演 メインはフランスのLRTなどの公共交通政策でしたが、フランスの出生率が回復している点についての公共交通の影響はという質問について 公共交通以前に 1 子育て世代は所得税がほぼ無税 2 18歳まで相当額の子育て補助金 3 大学まで教育無料 4 保育園以外にもいろんな手段の子育て支援策が充実 5 女性が子育てしても、元の職場に元の給与で戻れる というのを完璧にやった上でに、結婚と出産を分離して60%以上が正式結婚外での出産。これで出生率持ち直した...
富山大学講演レポート
富山大学副学長の中川大先生のFBご投稿記事より ヴァンソン藤井由実さんに富山で講演して頂きました。 テーマは「地方都市の魅力と活力の創出 フランスの都市にはなぜシャッター通りがないのか」 トラム整備や広場空間の活用など多様な視点からのお話。たくさんの参加者の皆さんに、熱心に聞いて頂きました。 1枚目の写真は講演前の環水公園。ヴァンソンさんの右は、富山ライトレールの建設当初から現場の陣頭指揮をとってきた富山市の谷口博司氏。 日本の路面電車建設の第一人者です。 左はこれからの富山市の路面電車技術を担っていく吉川賢一氏。...