マルセイユの夏(その2)・ウォーカブルシティ

マルセイユの夏(その2)・ウォーカブルシティ

・実はマルセイユ市はフランスで14あるメトロポールと呼ばれる広域自治体連合の中でも、「ウォーカブル」レベルが低い方で、ストラスブールやナントの中心市街地に比較すると、「車が多いなー」という印象を受ける。それでも旧港付近の旧市街全域や、ブティックや飲食店が並ぶ中心市街地の一部は完全歩行者空間化された。     ・マルセイユの夏(その一)の地図にある「地中海文明博物館」からこの日傘がある地点まで、マルセイユ市は歩行者専用道路を整備した。...

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パブリックスペース活用事典(2023年12月)

「パブリックスペース活用事典: 図解 公共空間を使いこなすための制度とルール 」に、パリの15分都市構想について寄稿させていただきました。 泉山 塁威 (著, 編集), 宋 俊煥 (著, 編集), 大藪 善久 (著,...

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新潟BRT 3

新潟BRT 3

フランスの歩行者専用空間の入り口でお馴染みのライジングボラード。実は新潟にあった!日本からの訪問者にライジングボラードを紹介すると、「もしトラブルでボラードが降りず救急車が入れないと誰が責任を取るのか」というご質問があった。フランスでは最初から失敗やトラブルを数多く想定して「結局何もしない」のではなく、「とりあえず導入してみて現状に応じて改善してゆく」方法を取り入れてきた。...

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新潟BRT 2

新潟BRT 2

[:ja] 新潟市では今後開催される予定の議会運営委員会で、住民投票の条例案をいつ提出するか決めることになっているそうだ。『新しい公共交通導入に賛成している市民は、必ずしも投票に来るとは限らない』ということも考慮に入れていただければ、と願う。...

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新潟BRT 1

新潟BRT 1

3月3日に、新潟市のバス交通システムBRTの是非を問う住民投票の実施を求めている市民団体が、およそ6万人の署名と共に条例制定を求める請求書を新潟市に提出した、とのニュースを読んだ。 すでに運行しているサービスに改善を求める運動を行うことは理解できるが、その存在の是非を問う、というのは、何か他に背景があるのではと考えてしまうくらい唐突だ。市民団体の齋藤裕弁護士は「市民の声を聞く機会を設ける要望です」と述べたそうだが、民意を問うことに自治体が腐心している今のこの時代に*、こんな方法でしか市役所や新潟バスに市民からの声やフィードバックを届け...

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小都市ロリアンのBRT

小都市ロリアンのBRT

皆さんは「ロリヨン」(LORIENT)というまちの名前を聞いたことがありますか?人口58000人の小都市で、フランス西部突端のブルターニュ地方の特徴であるケルト文化祭りが8月に開催されるのと、海老の水揚げ量がフランス一の漁港で有名です。先の大戦に爆撃を受けているので、まちには特徴はないが、2007年からBRTをいち早く導入したことで、交通政策では注目されました。現在では6から8分間隔でバスを走らせており、年間1600万のトリップがあります。...

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アンジェ市のクリスマスマーケット 2

アンジェ市のクリスマスマーケット 2

さて、市役所が『冬の太陽』とネーミングした12月のマルシェ開催中は、子供向けのコンサートやアート系のアトリエ開催など、様々なイベントが企画されている。しかし、一般の人が最も集まるのが、シャレーと呼ばれている屋台が並ぶ広場とその周辺の商店街。 本来はクリスマスに関連する商品、たとえばツリーのデコレーションとか、この時期に昔は特別なお菓子であったデザートなどが、本来マルシェで販売されていた。...

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