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Concertation 合意形成

ストラスブールのトラム・ドイツへの延線工事2

ストラスブールのトラム・ドイツへの延線工事2

[:ja] このD線延長では2本の橋梁工事が同時進行している。ドイツとの国境になるライン河にかかる橋④だけでなく、フランス側のヴォーヴァン運河にかかる橋②も美しい。 上の地図の②番の橋が下の写真 そしてドイツへの延長LRTへの出発点となるAristide Briand駅【上の地図の左端】の景観  ...

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ストラスブールのトラム・ドイツへの延線工事1

ストラスブールのトラム・ドイツへの延線工事1

[:ja] ストラスブールLRT/D線のドイツへの沿線工事が進んでいる。ストラスブールのリス市長はフランス側D線の現在の終着駅(Aristide Briand)から、ライン河を越えた対岸のドイツの人口35000人の小都市ケール市(Kehl)の鉄道駅までの2017年春の延長ルート開通式に、ドイツのメルケル首相とフランスのオランダ大統領を招待したい意向も発表している。...

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BRT メッス Metz 3

BRT メッス Metz 3

⑤予算と広報 さてこの素晴らしいプロジェクトには2億2千万ユーロをかけたが、LRTにすると5億ユーロはかかっていたそうだ。運行事業体であるTAMM社は、BRT導入のためにメッス・メトロポールが創設した第三セクで、1年に約70億円の運営コストを支払っており、これはメトロポール【都市共同体】の年間予算の3分の1に近い。すでに整備コストに300億円計上していることもあり、当然このコスト高が攻撃の対象になっている。...

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ナントの総合的交通政策 6

ナントの総合的交通政策 6

ストラスブール市と同じく、どの時間帯でもナント市のトラムはいつも人で一杯だ。 ちょうどトラムの中で乗り物利用調査を行うグループに出会った。日本では中々協力的に回答をすんなりと得られない、と経験者から聞いたが、ナントでは殆どの利用客がきちんとアンケート調査に答えていた。...

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宇都宮市LRT シンポジウムレポート 1

宇都宮市LRT シンポジウムレポート 1

日本で富山に続くLRT導入と期待される宇都宮市。市の中心部と2つの大き な工業団地がある東端を結ぶ道路における在勤務時間帯の道路渋滞問題の解消を図って、約15キロメートルの路線を想定している。しかし、民主党県連や連合栃木をはじめ市民団体などで組織する「民意なきLRT導入を阻止する会」は、導入の是 非を問う住民投票の実施を求める署名運動を2013年度末に展開し、請求に必要な有権者数の50分の1(2現在で8318人)を大きく超える3万 2419人分を集めた。...

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合意形成  4  「国境を越えたストラスブールとケールの合意形成」

合意形成 4 「国境を越えたストラスブールとケールの合意形成」

ストラスブール市中心部から自転車で30分足らずでライン河。川を越えるとドイツで、その対岸のケール市まで2.9KmのLRT延伸工事の合意形成がこの夏終わった。国境を越えるプロジェクトにどのように合意形成の面で対応しているのだろうか? 実は対岸のケール市までのLRT延伸は、20年前に初めてストラスブール市にLRTを敷設した当時のトロットマン市長の悲願でもあった。ストラスブールで 路面電車の最後の路線がはがされたのは1966年だが、実は戦前には、ケール市までもライン河を超えて路面電車が走っていた。(写真下参照)。写真でも分...

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合意形成  3 「LRT導入時に道路迂回を伴う場合」

合意形成 3 「LRT導入時に道路迂回を伴う場合」

合意形成のステップ『事前協議』と『公的審査』が終わると、自治体は交通計画を策定し議会の承認にかける。それから官選の知事に『公益宣言DUP』を申請する。かつては中央政府の首相がDUPを発令していたが、地方分権化の流れで現在では各都道府県の知事の発令となっている。DUPは、ストラスブール市のBRT計画のように、土地収用の必要が無い場合には必要とされない。しかし、合意形成のプロセス(事前協議と公的審査)は、公益性のあるすべての計画に義務付けられている。...

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合意形成  2  「公的審査とは?」

合意形成 2 「公的審査とは?」

さて、合意形成のステップ2は「公的審査」である。公的審査は1810年から存在する古い歴史を持ち、かつては公共プロジェクト策定において、市民への情報開示が行われる『唯一』の機会でもあった。 しかし、それではもうほとんど計画が決まっていて、「市民の声がより反映やすい機会を設ける」という時代の流れに沿って設定されたのが、全頁 https://www.fujii.fr/?p=2645 で紹介した『事前協議』だと考えればよい。(2003年に都市計画法でさらに明文化された。)...

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