5月4日から始まった段階的なロックダウン解除から約1か月。6月3日からはいよいよ州を超えた移動が可能になり、EU圏内の諸外国との往来も始まる。5月30日、イタリア全土で陽性者は221名(検査全体数の1.2%)で、そのうち70%をロンバルディア地方が占め、ミラノ市内(ミラノ市人口130万人)の陽性者は32名。公園に子供たちが戻り朝市は以前と同じく買い物客で一杯で、少しずつ日常生活が戻ってきているが、観光客が多かった市内中心部は相変わらず人影が少ない。地域に密着した小売店には人が戻ってきているが、ミラノの中心地にあるDUOMO付近の店舗は...
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トラム車体に「ミラノにようこそお帰り」のメッセージ
イタリア全土で約500万人が職場に戻り、店舗営業も5月18日から許可されたが、ロンバルディア州では食料品以外のすべての業種の店舗の開店率は97%だが、一方ホテル業は60%、レストランは59%、旅行代理店は29%しか営業を始めていない(典拠・La Repubblica アンケート対象は主に従業員10人までの1079の事業所)。観光客対象の店舗が多いベニスでは、6月3日の国境開始まで開店を待つ店も多い。1メートル以上のSocial...
封鎖解除後の人々。公共交通とSocial Distance
パリやミラノは本気で、公共交通の利用者人数制限に取り掛かるつもりらしい。どちらの都市もそれぞれ、5月11日、5月18日に本格的な都市封鎖解除が始まり、通勤者が戻って来る(通学者は無し)。フランスの統計では就労人口の約半数が都市封鎖中も働き続けており、そのうちの約4割が自宅勤務だ。全体の就労人口の20%くらいにあたる(ルモンド紙5月52日)。(日本では一体、就労者数の何%くらいが自宅勤務をしているのだろうか?) 残りの半数は失業者と都市封鎖中に自宅待機となった者で、国から支払われる84%の給与を申請した「一時失業者」は、現在のところ約1...
ミラノの自動車道から自転車道路への転用
5月4日から「コロナ感染と共存する」フェース2に入り、都市封鎖解除を始めたイタリア。工場は操業を開始し、自宅勤務ができない業種の企業も街中で活動を開始する。しかし、小売店舗の開業は5月18日から。飲食業はテイクアウトを除いては開業は6月1日から。そのせいもあるのか、街中はまだ人出も車もそれほど多くない。市民は慎重で、それだけこの北イタリアでコロナウイルスがふるった(そしてまだふるっている)脅威が身に染みているのだろう。...
都市封鎖からの出口戦略 3)フランスの場合
都市封鎖からの出口戦略 3)フランスの場合...
都市封鎖からの出口戦略 2)イタリア全土での段階的封鎖解除発表
2)イタリア全土での封鎖解除 4月26日のテレビ実況放送でイタリアのコンテ首相が、ほぼ60日間続いた都市封鎖の解除に関する新しい政令を準備していることを発表した。...
都市封鎖からの出口戦略 1)ミラノの都市交通政策
ドイツの一部地域ではすでに店舗がオープンし、まだ決定したわけではないが、イタリアでは5月4日、フランスでは5月11日のロックダウン解除をそれぞれの国民は期待している。病院での集中治療室の受け入れキャパシティーが確保されてきたので、都市封鎖を解除するわけだが、決してウイルスが消えたわけではない。今後も感染者と重症になる患者はなくならない。それでは、どのような都市ロックダウンからの出口戦略が考えられているのだろうか。 ③都市封鎖からの出口戦略 1)ミラノの都市交通政策...
日経研月報(日本経済研究所)2020年1月号・特別記事で講演録
2019年11月に日本経済研究所で「モビリティと都市空間の再編成による賑わいの創出」というタイトルで、お話しさせて頂いた講演(非公開)の記録を、2020年1月号で12頁の巻頭記事でまとめていただきました。 以下、記録をお読みいただいた方々からのコメントを掲載させていただきます。 「ウォーカブルシティ」の実現に向けた、行政サイドや住民サイドのマインドのあり方、意識醸成・施策推進などの具体的な手法などについて、大変わかりやすくまとめられており、大変参考になりました。...







