2013年11月30日に開通したストラスブール市の最初のBRT【フランス語ではBHNS/高レベルサービスバスの頭文字)に乗ってきました。世界中のBRTの写真はネットでかなり紹介されているので、今日はBRTの内部デザインや乗り心地なども紹介したいと思います。まずその広さに驚きました。トラムと同じくらいの幅、ゆとりがあります。写真だけ見るとまるでトラムです。木のフロアーも洒落ています。バリヤフリーは当然ですが、まずドアがこれもトラムと同じく横に広いので乗り降りが簡単。 ...
Villes 都市
ストラスブールのクリスマス
ストラスブール市の観光誘致策として、クリスマスマーケットの伝統が活かされたことは、拙著「ストラスブールのまちづくり」でも述べたし、講演でも良く紹介しています。クリスマス関連商品を並べる屋台は、中世からライン河をはさんだ村落で存在したが、ストラスブール市では10年ほど以前から「トラムに乗ってマルシェ【フランス語の市場】に行こう」の観光キャンペーンを打ってきた。かつては冬場はホテルの稼働率が50%を切っていたが、2009年度にはクリスマスマーケットが開催されている11月第4週からの1ヶ月の間の観光客数が200万人を突破した。人口27万の都...
PDU(交通マスタープラン)
沖縄EST創発セミナーでの石田教授のお話に戻り(赤字は石田先生、及び小嶋氏のご発言から)、新しい交通のあり方へと人を動かすためには 拡大MM(モビリティ・マネジメント)とコミュニケーション参画型行政が必要であり、 総合政策として『交通だけでなく、都市経営『健康・福祉・安全・安心・税収・都市活性化』が必要、とまさにストラスブール市が行ってきた交通都市計画の重要性を説かれた。...
合意形成 4 「国境を越えたストラスブールとケールの合意形成」
ストラスブール市中心部から自転車で30分足らずでライン河。川を越えるとドイツで、その対岸のケール市まで2.9KmのLRT延伸工事の合意形成がこの夏終わった。国境を越えるプロジェクトにどのように合意形成の面で対応しているのだろうか? 実は対岸のケール市までのLRT延伸は、20年前に初めてストラスブール市にLRTを敷設した当時のトロットマン市長の悲願でもあった。ストラスブールで 路面電車の最後の路線がはがされたのは1966年だが、実は戦前には、ケール市までもライン河を超えて路面電車が走っていた。(写真下参照)。写真でも分...
合意形成 3 「LRT導入時に道路迂回を伴う場合」
合意形成のステップ『事前協議』と『公的審査』が終わると、自治体は交通計画を策定し議会の承認にかける。それから官選の知事に『公益宣言DUP』を申請する。かつては中央政府の首相がDUPを発令していたが、地方分権化の流れで現在では各都道府県の知事の発令となっている。DUPは、ストラスブール市のBRT計画のように、土地収用の必要が無い場合には必要とされない。しかし、合意形成のプロセス(事前協議と公的審査)は、公益性のあるすべての計画に義務付けられている。...
合意形成 2 「公的審査とは?」
さて、合意形成のステップ2は「公的審査」である。公的審査は1810年から存在する古い歴史を持ち、かつては公共プロジェクト策定において、市民への情報開示が行われる『唯一』の機会でもあった。 しかし、それではもうほとんど計画が決まっていて、「市民の声がより反映やすい機会を設ける」という時代の流れに沿って設定されたのが、全頁 https://www.fujii.fr/?p=2645 で紹介した『事前協議』だと考えればよい。(2003年に都市計画法でさらに明文化された。)...
合意形成 1
どこに講演に行っても、合意形成について必ず多くの質問が出される。『ストラスブールのまちづくり』【学芸出版社)の中でも15ページを割いてそのプロセスを説明しているが、この秋にストラスブール市役所で聞いた、最近の都市交通計画施行に必要な合意形成の『現在進行形』のお話が興味深かったので幾つか紹介したい。 まず市民対象の合意形成のステップは、事前協議と公的審査との2つに分けられる。どちらのコンセルタシオン【合意形成】活動においても、パブリック・インヴォルブメントの内容(...
滋賀セミナー・レポート 3
続いて、別途書式で受けた質問を取り上げます。 質問① LRT導入後の交通事故などの発生状況はどのようなものでしょうか?自動車があふれた頃よりは変化があったと思います。日本では、高齢者が被害者となる事故が多発していますが、ストラスブールではどうでしょうか?また、LRTによる事故などもあると思いますが、死亡事故などもあるのでしょうか?同時に、事故防止策も講じられていると思います。 事故については拙著でもまたこのブログでも述べていますが、今年秋に市役所からヒヤリングした最新の情報をお伝えします。 フランス全体【2011年】...







