アンジェ市のクリスマスマーケット2

  • さて、市役所が『冬の太陽』とネーミングした12月のマルシェ開催中は、子供向けのコンサートやアート系のアトリエ開催など、様々なイベントが企画されている。しかし、一般の人が最も集まるのが、シャレーと呼ばれている屋台が並ぶ広場とその周辺の商店街。
    本来はクリスマスに関連する商品、たとえばツリーのデコレーションとか、この時期に昔は特別なお菓子であったデザートなどが、本来マルシェで販売されていた。

    本来はクリスマスに関連する商品、たとえばツリーのデコレーションとか、この時期に昔は特別なお菓子であったデザートなどが、本来マルシェで販売されていた。

    しかし、今では全くクリスマスに関係の無い商品を並べる屋台の方が圧倒的に多い。アンジェ市とは対極のフランス頭部山沿いのサボワ地方の溶けるチーズ「ラクレット」をパンにたらしてサンドウイッチにしているお店

    しかし、今では全くクリスマスに関係の無い商品を並べる屋台の方が圧倒的に多い。アンジェ市とは対極のフランス東部山沿いのサボワ地方の溶けるチーズ「ラクレット」をパンにたらしてサンドウイッチにしているお店

    このお店ではサボワ地方の郷土料理を食べるコーナーがこのスタンドの後ろに設定されている。

    このお店ではサボワ地方の郷土料理を食べるコーナーがこのスタンドの後ろに設定されている。

    とにかくジャンボなお釜の中には、チーズやハムなどがぐつぐつと煮立っていて迫力満点

    とにかくジャンボなお釜の中には、チーズやハムなどがぐつぐつと煮立っていて迫力満点

    さて気になるシャレーのレンタルフィー。アンジェ市の場合は「2AOrganisation]という名前の企業が、マルシェの管理を行っている。同社はパリのマルシェを初めとして、フランス全土で20の地方都市でのマルシェの経営を自治体から委託されており、シャレーの店舗への貸し出しから、マルシェ開催中の環境への配慮に至るまで一切の管理を任されている。

  • アンジェ市のマルシェで、日本人にも大人気のマカロンを販売するスタンドを持っている商店によると。『アンジェでは8m2のシャレーのレンタルに4800ユーロ(約64万円・1ユーロ=133円で換算)かかっており、これが隣の経済人口60万都市のナント市になると6000ユーロ、パリだと25000ユーロ(332万円)になる。レンタルフィーに、デコレーション費用や人件費を足すと、5週間のマルシェ期間中のコストは、このマカロン店の場合約12000ユーロ(160万円)になる。これだとかなりのマカロンを販売しなければ割りに合わない。しかし、店舗位置がそれほど都心の恵まれた場所にないこのお店では、まずマルシェでお店の知名度を上げること、地元の人にお店を知ってもらうことを狙って出店している』とのことだ。
  • 地元の人がいつも並ぶのはクレープ屋さん

    地元の人がいつも並ぶのはクレープ屋さん。こうして見ると夜のトラムは街を明るくしているのが分かる。

    ちなみにアンジェ市の人口は15万人、経済人口は28万人で、日本でいえば全くの小都市になるまちの中心に、1ヶ月もの間こんなに人出が多いのは「まちが華やかになって気分が楽しくなる。クリスマスプレゼントの購入」などいろいろと理由があるだろうが、やはり、出店側もそれなりの趣向や工夫を凝らしているのだろう。どのように算出したのか分からないが、テレビではフランス人家庭がクリスマスプレゼント購入予算の平均は800ユーロ(10万6千円)と報道している。国民の半分が所得税を支払っていない国でかなりの額とは思うが、これはあくまでも平均。お正月には何のイベントもなく、アメリカのようにサンクス・ギヴィングもないフランスでの最大の家庭行事は、教会に通う信者が少なくなったとはいえ、クリスマスであることには変わりはない。

    アマチャバンドも繰り出して、子供たちも楽しそう

    アマチャバンドも繰り出して、子供たちも楽しそう

    それでは皆様も楽しいクリスマスを送られたことを祈りつつ。