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  • 信用乗車について・ニースのトラムで考えたこと

観光客であふれるニース中央駅

この駅前から都心へのトラムの駅と、空港へのバスが発着。しごく便利。

観光客であふれるニース中央駅

駅の中に椰子の木があるなんて、さすがニース

引き込み線の駅ではないですが、            屋根の部分に風情があります。

日本の大半の人には以外だと思うが、ニースには車渋滞の騒音と排気ガスの中、多くの埃、無秩序に街中に止められた車の洪水、その中をけだるく歩く水着姿の観光客が溢れ、まちは汚れ、シックとは程遠い雰囲気であった。地中海の小さな港町には風情があるが、ニースはもっぱら外国人向けの陳腐な観光地になり、フランスの『通』や『インテリ』はむしろ、お天気が夏でも悪いことが多いブルターニュ海岸や大西洋海岸にバカンスに行くことが、やせ我慢でも格好良かったりした。

しかし、悪名高いこの交通渋滞を解除するために、財政状況が逼迫していたにもかかわらず、都市の再生をかけてニース市もトラムを導入を決定したのが、2002年。私はトラム導入工事中のニースにも行ったが、まともに歩けないくらい混雑はすさまじいものだった。そして地下を掘るたびに、ローマやギリシャ時代の遺跡が発掘され、工事は遅れに遅れ、ニース市民のみならず、近辺から買い物や仕事にやってくる多くの経済圏人口から不満が寄せられた。しかし、2007年11月に8.7Kmの路線が完成し、ストラスブール市と同じアルストム社のスマートな車体のシタディスが走行するや、幅が広げられた石畳の道路とあいまって、まちの雰囲気は一変した。2011年には一日の利用者数が何と、13万人。さてそのトラム。

ニース市データ・

人口35万人 地中海と背後の山に挟まれ、人口密度は4830/Km2と、フランスでは高い。

都市交通管轄機関AOTUがある広域自治体連合(27のコミューンで構成)EPCIの人口は50万人。しかし都市交通計画は80万人と見積もられる二ース市の経済圏人口を対象としている。1日のトラム利用客数13万人

トラム1Kmあたりのコストは3800万ユーロ

ラッシュ時には4分に1台の運行で、朝4時30分から深夜の1時30分まで運行している。

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