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Tramway-路面電車

上下分離 CTS 1

上下分離 CTS 1

社会運賃についての記事は夜中に投稿したにもかかわらず、翌朝にはすでに300人以上の方が閲覧済みで、大きな反響がありました。今日はその社会運賃を適用した都市公共交通を運営する、CTS (ストラスブールの都市交通運営事業体・ストラスブール交通公社)について述べたい。日本では軌道運送高度化事業により上下分離が可能になったが、鉄道がオープンアクセスである欧州ではもともと【上下分離】という表現はない。フランスの自治体の9%が自らの交通局で運営するIn...

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合意形成  4  「国境を越えたストラスブールとケールの合意形成」

合意形成 4 「国境を越えたストラスブールとケールの合意形成」

ストラスブール市中心部から自転車で30分足らずでライン河。川を越えるとドイツで、その対岸のケール市まで2.9KmのLRT延伸工事の合意形成がこの夏終わった。国境を越えるプロジェクトにどのように合意形成の面で対応しているのだろうか? 実は対岸のケール市までのLRT延伸は、20年前に初めてストラスブール市にLRTを敷設した当時のトロットマン市長の悲願でもあった。ストラスブールで 路面電車の最後の路線がはがされたのは1966年だが、実は戦前には、ケール市までもライン河を超えて路面電車が走っていた。(写真下参照)。写真でも分...

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合意形成  2  「公的審査とは?」

合意形成 2 「公的審査とは?」

さて、合意形成のステップ2は「公的審査」である。公的審査は1810年から存在する古い歴史を持ち、かつては公共プロジェクト策定において、市民への情報開示が行われる『唯一』の機会でもあった。 しかし、それではもうほとんど計画が決まっていて、「市民の声がより反映やすい機会を設ける」という時代の流れに沿って設定されたのが、全頁 https://www.fujii.fr/?p=2645 で紹介した『事前協議』だと考えればよい。(2003年に都市計画法でさらに明文化された。)...

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合意形成 1

合意形成 1

どこに講演に行っても、合意形成について必ず多くの質問が出される。『ストラスブールのまちづくり』【学芸出版社)の中でも15ページを割いてそのプロセスを説明しているが、この秋にストラスブール市役所で聞いた、最近の都市交通計画施行に必要な合意形成の『現在進行形』のお話が興味深かったので幾つか紹介したい。 まず市民対象の合意形成のステップは、事前協議と公的審査との2つに分けられる。どちらのコンセルタシオン【合意形成】活動においても、パブリック・インヴォルブメントの内容(...

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滋賀セミナー・レポート 3

滋賀セミナー・レポート 3

続いて、別途書式で受けた質問を取り上げます。 質問① LRT導入後の交通事故などの発生状況はどのようなものでしょうか?自動車があふれた頃よりは変化があったと思います。日本では、高齢者が被害者となる事故が多発していますが、ストラスブールではどうでしょうか?また、LRTによる事故などもあると思いますが、死亡事故などもあるのでしょうか?同時に、事故防止策も講じられていると思います。 事故については拙著でもまたこのブログでも述べていますが、今年秋に市役所からヒヤリングした最新の情報をお伝えします。 フランス全体【2011年】...

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