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    • 静岡市が発表しているLRTルート案のうちの一つ、静岡都心の葵ルート付近をご案内していただいた。

空港でみかけた

 

ポスター静岡空港から、バスで移動。道路沿いの路肩に十分なスペースを設け自転車道路を設置していた。また、高速道路の防音壁は上手く緑で覆われ、景観に工夫している様子が伺われる。高速道路肩のバス停では、太陽発電パネルも利用されていた。車窓からは遠い山並みを背景にした、お茶畑の美しい、そして懐かしい風景が続く。 (高速道路の路肩にあるバス停で。時刻表の上にミニソーラーパネルが装着されている。運転手さんによよると、夜間の照明だそうだ。このタイプはフランスでも見たことがないが、日本ではよくあるのだろうか?)

まず、オープンカフェでくつろぐ若い人が多い『けやき通り』を抜けて、静鉄の「新静岡駅」に。ここから清水駅まで11Kmを20分間で走る電車の運行本数も多く、正にLRT路線の利用しやすいイメージにぴったりだが、もし将来ここにもLRTを導入するとなると、いわゆる『葵ルート』(静岡駅北の想定路線1Km)の軌道との結節地点を設ける工事が必要になる。この周辺は繁華街で、しかも7つのデパート及びショッピングセンターが立ち並び、市民の購買能力の高さが伺われる。しかし、消費者は静岡市民だけに限らず、浜松市などからのお客も多いそうだ。

優先バスレーン実験を行った江川交差点から、非常に賑わう両替通りなどを通り越して、昭和通りまで。市役所前の青葉シンボルロードは、以前は駐車場であった道路を、完全に市民に開放した素敵な空間に再構成した。すでに道路スペースの再配分が始まっている。

青葉シンボルロード

大理石を敷き詰めたお洒落な七間町の通り

昔映画館があったシネマ通りから、川口教授が都市デザインを手がけられたというヨーロッパ的な雰囲気、ピンク色の大理石が敷き詰められた七間町通りを通り抜けて、静岡県庁まで。シャッター通りがこの周辺には全くなく、商店街が賑わっている。寂しくなってからでは遅い。手遅れになる前に、この中心地の現在の活性を保存できる恒久的なまちづくりのツールとして、静岡市はLRTを考えているようだ。

久保田教授が委員長を務められている『静岡市LRT導入研究会』の昨年度末の資料によると『葵ルート』は、新静岡駅から渋滞の多い江川交差点から南に伸びる路線か、或いはこの七間町方面を通る案との2つがあり、今後の市民や関係者間の合意形成が必要となる。詳しくは静岡市発表の資料を参考にされたい。http://www.city.shizuoka.jp/toshi_index.html#AT1

県庁を囲むお堀沿いにはかつて路面電車が走っていた。今ではこの地下に自転車駐輪所を設けたので、このラインはLRT想定ルートには入っていない。どこの都市も自転車の収容は大きな課題。静岡駅前の地下駐輪所は規模も大きく、市民にも幅広く利用されているようで、広いスペースがほとんど満杯であった。

勿論駐輪所から静岡駅までは、地下を通じて移動できる。駅に降り立った時に、じかに地下だけで移動してしまうと、街の様子、第一印象が残らない。だから、駅から地表に出れるルートも新たに作り、とてもお洒落な空間になっている。勿論地表に出ると、バスとタクシーの乗り場が並んでいてとても便利だ。

(まちの顔となる駅前広場へのデザインを大切にする静岡駅)

緑が非常に多く、道路の幅も広い新静岡駅付近はどちらのルートでLRTが走行してもきっと景観に溶け込むだろう。

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