静岡市パネルディスカッションで考えたこと、続きです。 2) 公共交通の活性化について 公共交通活性化やその利用促進に必要と思われる手段は4点あります。『車との共存』『利用者の使いやすい運行』『乗ってみたいと思わせる、街のシンボルとなる交通手段』『沿線の同時開発』です。...
Conférences 講演
静岡シンポジウムレポート 3「パネルディスカッションで考えたこと」
静岡市パネルディスカッションで考えたこと シンポジウムのパネルディスカッションではテーマが4つあったが、私の発言したフランスの交通税のシステムの話題から、「なぜ公共交通に公金を投与せねばならないか」の議論につながり、久保田先生からは『日本で公共交通への税金利用が遅れた理由』についての非常に分かりやすいご説明があった。いずれ静岡市が、全員の発言をまとめた記録をWEBに掲載されるだろうから、ここでは当方の発言を中心に討論内容をご紹介したい。 1) 公共交通の必要性について...
静岡シンポジウムレポート 2 「 LRT葵ルート」
静岡市が発表しているLRTルート案のうちの一つ、静岡都心の葵ルート付近をご案内していただいた。 ポスター静岡空港から、バスで移動。道路沿いの路肩に十分なスペースを設け自転車道路を設置していた。また、高速道路の防音壁は上手く緑で覆われ、景観に工夫している様子が伺われる。高速道路肩のバス停では、太陽発電パネルも利用されていた。車窓からは遠い山並みを背景にした、お茶畑の美しい、そして懐かしい風景が続く。...
静岡シンポジウムレポート 1
静岡市公共交通シンポジウム 2012年9月5日 「公共交通が『街』『生活』を変える・「環境」、「健康」、「交流」、「賑わい」を育むLRTの実現に向けて」 実はこのサブタイトルが、このシンポジウムのすべてを語っている。 当日のシンポジウムでは、LRTにとらわれることなく、「どんなまちをつくりたいのか?」というヴィジョンを大切に育てて、その上でのまちづくりの交通手段として、トラムが最適であるかもしれない、という立場から私もお話をさせていただいた。...
静岡市主催『公共交通シンポジウム』お知らせ
静岡市主催の『公共交通シンポジウム』 パネルディスカッション 『公共交通の活性化と都心における交通まちづくり」 写真左から コーディーネーター 川口 静岡文化芸術大学大学院教授 パネリスト 久保田 埼玉大学大学院教授 ヴァンソン藤井由実 酒井 静岡鉄道株式会社 取締役社長 山本 静岡市 副市長...
一括交付金勉強会 6 「なぜ日本でLRT導入が進まないか?」
質問7 . 日本とフランスの相違・地方自治体におけるトラム導入の背景 「日本でトラム導入が進んでいない要因は何でしょう?」 まず第一に考えられるのが、行政側も市民側も、『車の走行が妨げにならないように、トラムは導入されるべき』というあくまでも車交通の補助として、公共交通導入を考えている点。トラムのプラス効果を見るのではなく、トラム導入がもたらす負のファクター、つまり車交通の妨げ、という局面にどう対処するかという技術論に重点が置かれすぎていた。車中心の発想から出て来れていない。...
一括交付金勉強会 5 「交通と観光、景観」
質問5. 観光効果の話があったが、沖縄でもしエコツーリズムが実現できれば大きな効果が上がることは確信できている。具体的にストラスブール市ではどのように観光に効果があったのか?...
一括交付金勉強会レポート 4 「車との共存」
少し驚くばかりの『トラム・車・バス・歩行者」の共存・ニース市の朝の風景 県庁で頂いた質問の多くは、ストラスブールを訪問された日本の交通行政に関与する多くの方が同じように問われました。続けます。 質問3. 『この車社会に、公共交通導入を成功させるキーワードは何だろう』 新しいものを導入する、それが必要だと前提して、データも県民に提示しているが、沖縄県民自身が、車の利便性に慣れきってしまって渋滞問題の深刻さを自覚していない。新しい視点を持ってもらい、モータリーゼーションの弊害を県民に考えてもらうには、どうすればいいだろうか?...